ブラウン惑星人の日々 July 2013
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さらに...
ちょっと怠けていて、前回から10日以上たってしまいました。その間にボストンでは最高 100度F くらいの猛暑から60度台の秋のような涼しさまで気温が大変動していました。日本も最近そうかもしれませんが、アメリカに来て驚くのは日々の気温の変化の激しさです。昔の日本のように、静かな季節の移りを味わうということができません。
しばらくこのブログを書けなかった原因の一部は、最近、特定の韓国ドラマを見続けていたからです。それは、以下にある、韓国に王室が残っていたらという設定のドラマ群です。
「キング ~ Two Hearts」
http://ja.wikipedia.org/...
「宮 - Love in Palace」
http://ja.wikipedia.org/...
キングの方は、韓国の皇太子が北朝鮮の女性工作員と故意に陥り、2人の結婚を通して朝鮮半島の南北統一に向けて進んでいくというドラマです。現在、北の核ミサイルや中共の領海拡張の野望によって日本を取り巻く戦々恐々とした状況がありますが、北朝鮮が平和裏に民主開放されて日・台・韓と同盟していけば、中共の崩壊に向けて大きな力となるでしょう。朴大統領がそれに反する行動をしているのが問題ですが。
「宮」は、やはり皇太子が、一般庶民と祖父が交わした約束によって、自分が通っている高校の女生徒と結婚することになり、それまで付き合っていた女生徒を利用しようとする悪なる叔母とその息子をも交えた、恋愛との王権継承をめぐる権力争いのドラマです。韓国歴史ドラマに出てくるような王宮の男女関係と権力欲の姿と、現代の若者たちの自由で純粋な姿との対象が興味深いです。
これらを見ていて、韓国人の中には王宮の復活を望んでいる人たちがいるのではと思いました。それを2600年以上も維持している日本が羨ましいのかもとも感じました。最近知ったのですが、モルデカイ・モーゼというルーズベルト大統領のブレーン役もしていたユダヤ人の古い著書には、日本の天皇制がいかに凄いかを証す内容が下記の URL にあります。
上画像:私の Sony Ericsson W581a という Flip phone と MP3 プレーヤー Muvo と HP ノートパソコン
話は変わりますが、前回、私の投資口座がハックされたので、SMS メッセージでセキュリティーを強化するために携帯電話を持つことにしたとお話しましたが、それがやっと来ました。最初の写真は、私の新しい旧式 Flip phone と MP3 プレーヤー Muvo と HP ノートパソコンです。何でスマホでなくて今更こんな5-6年前の携帯電話を買うのかと思われるかもしれませんが、MP3 プレーヤーと簡易カメラと携帯電話機能を小型軽量に収めたという点では、この Sony Ericsson はその時代の完成品とも言えると思います。今、付属していなかったイヤホンと増設メモリーを調達中ですが、電話機能は問題なく使えます。
上画像:HanaCell からの説明書と、その SIM カードを挿入してある蓋を開けた Sony Ericsson
携帯電話の問題は、毎月の使用料金ですが、この電話は AT&T の契約を破棄(Unlock)してあるもので、2つ目の写真にあるように、内部に別の HanaCell という会社からの SIM カードを挿入しました。
この HanaCell という会社は、毎月定額持ち越し可能な$9.99というプランや、使っただけしか払わない Plan X というのも提供していて、私のように SMS コードや緊急時しか使わない人には便利です。日本で使える SIM カードも $25 で購入できます。イヤホンとメモリーが着たら本格的に使い始めようと思います。
ところで、最初の写真の PC の画面に映っているのは、最近ニュースになった、駅のホームと電車の間に足を挟まれた人を救うために乗客たちが電車を押して傾けたというニュースです。日本人なら当たり前のように思うことでも、世界では驚嘆の目で見られているようです。
http://news.infoseek.co.jp/...
最近は日本人として誇りと責任を感じられる報道が多くなって幸いです。
上画像:RELAB のクリーンルームからの眺め
最後に、RELAB のクリーンルームからの景色を3つ目の写真に収めました。左の高い建物が Science Library(科学図書館)で、右の段々になった建物が以前は Computing & Information Center(計算情報センター)でしたが今は WiFi の普及もあり、多目的に使われているようです。この数日は、涼しく、雨がちながらも青空も時折あり、非常に快適です。
東大から今、杉田君が来ていて、先日そこで、来年打ち上げ予定の「はやぶさ2」に関する議論をしながら、眺めがよいなあと話していたので、今回紹介しました。私のボスのカーリーも今年で70歳になり、ブラウン大での職もひょっとしたら2年くらいで終わりかもしれません。2020年まで続く「はやぶさ2」と、次に目指したい「はやぶさ3」を如何に支援していけるかが課題です。
HBTE に恋い焦がれる(2)
上画像:ボストンコモンで夏の恒例のコンサートをしているところ
ボストンでは真夏日も多くなったこの頃ですが、日本も暑いようですね。最初の写真にあるように、ボストンコモンの一角では恒例のコンサートがここ数日催されていて、時には夜9時ころまでうるさくやっています。また、音楽堂といわれている建物のそばでは、シェークスピアの劇が日暮れから開かれています。どちらも無料です。前回書いた独立記念日の花火とともに、ボストンの夏の名物のようなものですね。
一方私の研究室では、東北大から2週間来ていた松岡さんが先日帰りました。東北大および日本の大学とは一味も二味も違うブラウン大学や、ハーバード大学のキャンパスの様子、そしてボストンを短い間ですが堪能できたのではと思います。なかなか私も実験で忙しくて、四六時中は指導できませんでしたが、はやぶさ2の科学のために重要な炭素質コンドライトの宇宙風化についての論文および今後の研究の方向性に関してかなり前進したと思います。
上画像:ジャック・マスタードに挨拶に行って握手する松岡萌さん
2つ目の写真は松岡さんとジョン・F・マスタード(普通ジャックと呼ばれている)の研究室を訪問したときに写したものです。たくさん撮ってくれといわれた1つで、松岡さんがぼけてますが、それでも好きな一枚だそうで。3人で楽しく会話をしました。ジャックは、私と同じ歳で、23年前にブラウン大に私が来た時にはカーリーの元で博士号を取ったばかりのポスドクで、実験室での反射スペクトルにHapkeの測光・混合もでるを当てはめたり、修正ガウス関数モデル(MGM)を適用したりという初期の基礎研究と、火星や月のリモセンデータにそれらを適用していくという応用研究、そして近年ではNASAの研究予算方針や将来の探査計画にも積極的に貢献しています。
上画像:ボストンのチャイナタウンのマクドナルド
そうそう、松岡さんは、各地のマクドナルドのハッピーミールについているおまけを集めているそうで、ボストン観光をした土曜日の最後に、3つ目の写真にあるチャイナタウンのマックに入りました。おまけは気に入ったかどうか知りませんが、おそらくボストンで一番回転の速い一等地の店で、私も YMCA や病院に行った時など、近いので重宝しています。やはり下町なので、ホームレスがトイレに居座ることがあり、警察がたまに来て、食事をして行かない人が勝手に使わないように注意していますが、危険はないです。WiFi も無料で使えますし、いつも1ドルのコーヒーも外部の専門会社の製品で、わりとおいしいです。
しかし、この2週間でわかったことは、日本の惑星科学が持続的な発展を遂げるためには、探査に必要な科学的手法を教育・研究していく拠点がないとだめだということです。たとえば、固体惑星物質の分光で言えば、いくら優れた学生がいても、頭で考えるだけではだめで、多くの試料やそれらのスペクトルに触れた経験がないと研究者として役に立ちません。そういう場を提供し、基礎から教え、研究成果を出し、それを惑星探査に活用していくことが必要です。
とは言うものの、過去20年以上、SELENE(かぐや)や MUSES-C(はやぶさ)計画に携わって分光についてチームの仲間に説明していくうちに、そのうちの少数精鋭の鋭い人たちは次第に固体惑星物質の分光による見分け方が身についてきているように思います。中にはある面では私のレベルを超えている人もいると思いますが、そういう人が若い人の中に何人もいるようでないと将来を担えませんね。そうなったら私は不要なので、半分は寂しい気持ちになるかもしれませんが。
ここ数日ある韓国ドラマにはまってしまい、今回遅くなってしまいました。その内容についてはまた今度書きますね。あともう1つ予告しますと、20数年間、携帯電話を持つことには反対でしたが、サイバー攻撃に対する防御のための武器として便利なのと、MP3 プレーヤーとデジカメも兼用できるということで、古い型のソニーのを入手することにしました。次回はその報告をできるかもしれません。
HBTE に恋い焦がれる
皆様、こちらも日本のように蒸し暑い中、お元気でしょうか?本当は昨日書くつもりの日記だったのですが、非常事態が起こって、今日になってしまいました。先月末に起こった、私のウクライナの投資ファンド(Uinvest)が$4848盗まれた事件がありましたが、同様な事件が昨日の夜起こり、今度は$999盗まれてしまいました。やはり前回、私のコンピューターに侵入されたらしく、デスクトップだけでなく、電子メールのパスワードまで盗まれたらしく、それを使って、Uinvestのパスワードを初期化し、またその活動の証拠となるメールをスパムフォルダーに入れて、私がすぐには気づかないようにしたようです。とにかく不意を突かれました。人に薦められてKasperskyを購入して走らせたら、MS EssentialsやMalwarebytes' Antimalwareなどでは検出出来なかったウイルスが見つかり、電子メールのパスワードはきっとそうして盗まれたのでしょう。Uinvestのログイン記録を見ると、モルドバ、サウジアラビア、東京からログインしています。共犯がいたのかもしれません。
上画像:7月4日のアメリカ独立記念日の夜にチャールズ川で打ち上げられた花火をボストン・コモンから見たところ。
いつまでも落ち込んでいてもしょうがないので、先週あったアメリカの重要な記念日について書きます。なんと言っても大きな記念日は7月4日の独立記念日でした。237年前の1776年にアメリカはイギリスから独立を宣言して、戦った末に東部13州からなる連邦として建国されたわけです。この日は全国的に仕事を休んで、夜には音楽や花火の祭典があります。最初の写真は、ボストンとケンブリッジを隔てるチャールズ川で打ち上げられた花火を、私の前庭とも言えるボストン・コモンから見たものです。
一方、あまりよく知られていませんが、同じ週の7月1-3日は、1861年に始まった南北戦争におけるゲチスバーグの戦いがあった日です。リンカーンの有名な演説で知られており、南北戦争自体が1860年にリンカーンが共和党からの大統領として当選したことに端を発しています。奴隷制を廃止したら、それに頼っている南部の産業構造を変革せねばならなくなるからです。スピルバーグが最近作った映画 Lincoln では、その当時の出来事がかなり忠実に再現されているようです。
実は、奴隷制を廃止するという話は1776年の独立宣言、そして憲法の草案時にも課題になったはずです。しかし、それを入れたら、ノースキャロライナ州などの南部が協力してくれないという事態になったわけです。思えば、アメリカという国は、日本人と非常に近いアメリカインディアンをだまして征服したり、アフリカから黒人奴隷をつれてきて酷使したり、日本を戦争に追い込んで原爆投下をしたり東京裁判という国際法違反行為をしたり、とんでもない国です。
神様が存在するならば、どうしてそんなどうしようもない国を栄えさせておくのでしょうか?それは、ある人によると、虐げられてもキリスト教徒となって白人を許し愛していった黒人奴隷たちの多くの犠牲がとりなしになっているのではということです。そう言われれば、旧約聖書でも、淫乱の町のソドムとゴモラを滅ぼそうと神様に送られた天使たちは、アブラハムの懇願に答えて、ソドムに5人でも義人がいれば町を救おうと約束しました。でも、結局、アブラハムの甥であるロトの家族だけを町から連れ出して、町は天の火で焼かれます。
しかし、最近のアメリカは、オバマ大統領は同性結婚を許す方向に向かい、マリファナを許したり、学校での祈りを禁止したり、世界の混乱に無頓着になったり、伝統的なアメリカではなくなってきています。天の火で焼かれてもおかしくないかもしれません。本来は日本人のようなアジア人と同じ人々がいた土地で、日本人がこのアメリカ大陸を文明化していたら世界はどうなっていたかと想像をします。
まあとにかく、アメリカが強国になったので、ナチやソ連に勝てたのはよいですが、日本と日本人を完全に差別し犠牲にしたのは罪だと思います。そのために、支那を共産化させてしまったし、北朝鮮ができてしまったし、戦後の自虐史観ができました。最近の映画、Emperor でマッカーサーの占領時代に天皇陛下をどう扱うかという場面が出てくるようですが、私は見逃したので DVD が8月に出たら是非観たいです。マッカーサーが言論統制をして、日本人が自国を誇れるようになるような内容を教科書から一切抹消させたのです。そんな占領政策を70年も維持していくなど日本も愚かですが。やっと安倍政権でそれを正常化できるかもしれませんね。
70年といえば、ソ連共産主義も1917年の革命から72年でベルリンの壁は崩れ、中共は1949年に始まったので、もう65年たちますね。きっと崩壊まで7年以内でしょう。平和裏に分割崩壊してくれればよいですが。
上画像:東北大から私のところに来ている松岡さんと土曜日にボストン観光でパークストリート教会を訪問。
おっと、話が逸れ過ぎましたが、独立記念日の後の土曜日には、東北大から私のところに2週間だけ来ている、修士1年生の松岡萌さんがボストン観光に来ました。ボストンの南駅まで私が通勤に使っているピーターパンバスで来てもらい、そこから、ボストン・コモンまで歩いて、そこから Freedom Trail と呼ばれる歴史的スポットをまわる道のりを歩きました。その始めの方のパークストリート教会でステンドガラスを背に写したのが2つ目の写真です。松岡さんは、はやぶさ2にも関連して、炭素質コンドライトの宇宙風化の研究をしています。
上画像:独立後間もないころにイギリスと戦った戦艦コンスティテューション。これは冬に撮った写真です。
90度Fを超える暑い日で、大変でしたが、何とか最終地点のUSSコンスティテューションという戦艦(3つ目の写真)およびその博物館まで辿り着きました。独立宣言から40年ほどしてまたイギリスと戦争をするわけですが、2000年前のイスラエルも、イエスキリストの時代から40数年間はローマの属国ながらも国として存在していましたが、最後のマサダの戦いで終わりを告げました。
http://en.wikipedia.org/...
アメリカは勝ったから良かった訳ですが。これは、日本で言えば戦艦大和に当たるのでしょうかねえ。大和に復活してもらいたいです、アニメだけでなくて。
(左上画像:独立後間もないころにイギリスと戦った戦艦コンスティテューション。これは冬に撮った写真です。)
そうそう、松岡さんに持ってきてもらった、「Hayabusa Back to the Earth 帰還編」は良いですねー。28分の短縮版は今一で、惑星科学の大切なBig Pictureを削ってありますが、45分のオリジナル+エンドロールはとっても良いです。はやぶさが大気圏に突入するときの、姿勢を回転させて地球を見るところも入れてあり、大気に溶け込んでいく姿も迫力ありました。ぜひ皆さんも観てください。今週はやや涼しくなり、土曜日には私も在外投票で自民党に一票入れにいきます。本当に本来の日本を取り戻してほしいです。
HBTE に恋い焦がれる ?
こちらでは毎日雷が鳴るような湿って暑めの日々が続いています。日本の梅雨のようですが、それより暑いですね。今日はボストンは東京よりも暑いようです。でも、東京よりも人口圧が小さいので助かりますが。
実は今、大学の仕事を途中で抜けてきて、プロビデンスのグリーン空港でこれを書いています。
今日から2週間、東北大の修士1年の松岡さんが私のところに来る予定で、乗り継いだ飛行機が2時間半ほど遅れているので、時間があるのです。お昼のサンドイッチを持ってきてしまったので、コーヒーだけどこかで買おうと思ってきたのですが、小さい空港のために、なんとスターバックスがあるだけです。それでボイコット中のはずなのに、しょうがなく2ドルでコーヒーを注文しました。スターバックスは同性結婚の合法化を支援したり、株主総会でそういう家庭破壊的価値観の発言を経営人がしたり、いろんな問題を起こしています。もちろん、スターバックスだけではないですが、私のお金が文明破壊をするのに貢献するのは許せません。
実は松岡さんには日本からあるものを持ってきてもらうことをお願いしていて、私はそっちの方が楽しみだったりします:)それはおそらく皆さんもご存知の、これです。
http://www.astroarts.co.jp/...
Hayabusa Back to the Earthは、初版のDVDを持っていたので、帰還バージョンは買う必要ないと思っていたのですが、このサイトを見て、何と英語版もできているではないですか!今まではアメリカ人に見せるときは、私の英語の字幕をつけてあげていたのが、もう必要なくなりました。そして、元の43分だけでなく、28分の短縮版もあるのですね。見るのが楽しみです。
そして、今どうしようかと考えているのは、この公募です。
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/...
私の母校で、惑星探査にかかわる職なので、応募すべきなのですが、とかくある出来レースかもしれないし。その場合、私は、「こんなにNatureやScienceに何本も論文がある世界的研究者と競合させて勝ち残ったのが今回の人材です」という具合に、通った内部の人間の箔をつけるのに利用されるだけになるからです。そして、本当のことを言えばいうほど、また正しいことをしようとすればするほど、東大や政府のような権威のある機関からは排斥されがちです。
しかし、宝くじを買うように、はやぶさが帰還したほどの奇跡でもない限り一般的に腐敗した日本の人事制度が私を選ばないと分かっていても、夢を買うかのように応募したいという気持ちもあるのです。応募しなかったら、また落とされたという不平を後で言うことも出来ませんし:)万一受かったとしても、日本の現在の定年制度が同じならば、10年くらいしか勤められませんが、その間に優秀な東大の学生を私以上に優秀な後継者として立てることが出来れば、私の固体惑星分光の分野は今後40年間は希望が持てると思います。傲慢な言い方に聞こえるかもしれませんが、私の目から見て、はやぶさ2より後の物質遠隔探査の科学を現役で支えられる人材はまだいません。
上画像:妻が教会でピアノを披露するのを手伝っているところ(2003年)
はやぶさに関わってきた10数年を振り返って、昔の写真を掘り返して見ました。はやぶさが打ち上げられた2003年には、妻はよく教会でピアノを弾いていて、最初の写真は、リチャード・クレイダーマンの一曲を披露している妻の楽譜を私がめくってあげているところです。
上画像:杉原千畝の銅像を背に、父と私の妻子たち(2006年)
はやぶさが小惑星イトカワに到着して、サイエンスの特集号とかが出た2006年には、家族で、私の故郷の岐阜県の八百津町にある、杉原千畝を記念した「人道の丘」を訪れました。2つ目の写真には、自動車を運転して行ってくれた父と妻子たちが千畝の銅像とともに写っています。
以下のサイトにも説明があり、皆様の多くがご存知かと思いますが、杉原はナチに追われてリトアニアに逃げてきていた数千人のユダヤ人たちに日本通過ビザを出すことで、その人達がシベリアを通過して生き延びることのできる道を開きます。
その子孫たちがこの記念館を訪れて、写真やメッセージを残しています。日本の外務大臣は許可しなかったビザを出したために、帰国後罷免されて、その後は一般の会社員として余生を過ごしますが、イスラエルは日本人としては唯一、杉原に「諸国民の中の正義の人」という賞を授けます。日本は杉原を首にしておいて何の見返りも与えませんでしたが、イスラエル政府のおかげで、この記念碑をあとで奉献したのでした。
私はそのように現役時代に認められなくとも、杉原のように生きることが正しい人の道であると信じています。