The Planetary Report は、地球を含む太陽系の包括的なカバレッジを提供するために、最新記事やフルカラーの写真を特集した、米国惑星協会が発行する国際的に認知されたフラッグシップマガジンです。

季刊発行である当誌は、惑星探査、有人宇宙探査、惑星科学の議論と、太陽系において人類が行う探査の最新の知見を発信し、世界中の惑星協会のメンバーが購読しています。

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以下は、1996年から1999年まで、日本語訳をウェブで公開していたものを改めて再掲載したものです。時期としては、日本惑星協会が発足する直前であり、カール・セーガン博士が逝去した年からのアーカイブとなります。
会員向けに和訳されましたが、2000年以後についても今後、日本語訳記事を編集します。


 

Archive 1996 - Title 12

Pic UP:
09 - 10. 1996

何故火星なのか

赤い惑星・火星は、科学探査とSFの世界では、ずっと以前から人類究極の目的地とされてきているので、そこに到達したいという思う理由は誰も同じであると考えられます。火星探査という大義を前進させるためにも、一歩引き下がって、その意義を改めて考え直してみることも有意義なことと思われます。そして、これこそNASAのゴールディン長官がカール・セーガン博士(惑星協会会長)に要請したことでもあります。以下は、セーガン博士の考察です。


 

Archive 1997 - Title 18

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05 - 06. 1997

惑星協会の将来

「夢は惑星探査にあり」。このカール・セーガンの言葉は、惑星協会設立理念の裏付けとなっている。惑星協会の理念は、新しい天体と地球外生命の探査を積極的に且つ継続的に鼓吹し、支援することである。過去17年間、惑星協会はこの使命を忍耐強く追求してきた。


 

Archive 1998 - Title 14

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07 - 08. 1998

宇宙に生命を求めて

地球以外の天体の生命探査が、太陽系の惑星探査の大きな原動力になっている。しかし、この生命探査については、科学者を始め賛同する市井の人達の間では、その目的や意義について考えは様々のようである。本文は、この点に関する筆者が調査をもとにこの問題を分析したもである。筆者は、コロラド州ボールダーのコロラド大学の地質学教授で、マース・グローバル・サーベイヤーの科学チームの一員である。彼の著書「他の惑星に生命を求めて」は、ケンブリッジ大学出版部によって発行された。


 

Archive 1999 - Title 11

Pic UP:
07 - 08. 1999

探査機ガリレオと探査機カッシーニ

ガリレオは2年間で一次ミッションを完遂し、その間プローブ(小型探査機)を木星の大気の中に投入し、木星の総括的な探査と4つの大型衛星(ガリレオ衛星)の探査を行った。ガリレオは頑健・強壮そのもので、1997年、更に2年間のエウロパを探査する延長ミッションを成し遂げた。そして現在、老たりとはいえ順調に機能するガリレオは、カッシーニとのジョイント・ミッションを試みる新たな役割を果たそうとしている。筆者は、アリゾナ州のツーソンにある国立光学天文台に勤務する天文学者である。惑星探査に関する幅広い豊富な経験の持ち主で、NASAのマリナー(水星と金星探査)やボイジャー(外惑星)ミッションに参加、現在はガリレオ・ ミッションの撮像チームを率いている。