マーズ・パスファインダーの見た火星の日没

昨年09月に活動を停止するまで、ランダーは1万6000枚、ソジャーナーは500枚以上の画像を撮影し、火星の風、気圧、気温に関する850万におよぶ観測データを収集しました。

 


~氷と水と火~探査機ガリレオの衛星エウロパの探査

ガリレオ探査機は、本来の木星系探査を今終えた。このミッションでは多くの発見に恵まれたが、中でも最も興味を引くのは、エウロパの地殻の下に存在すると思われる海洋であり、おそらくそこには生命が生息しているかもしれないということである。

 


マーズ・グローバル・サーベイヤーと太陽電池パドルについて

惑星間ミッションに完全無欠のものはない。つまらない誤りで無為となるミッションもあれば、大変な苦境の壁に阻まれるミッションもある。また、なかには問題を抱えながらも、目標を達成するミッションも存在する。マーズ・グローバル・サーベイヤー・ミッションは、この中の最後のカテゴリーに入る。

 


太陽の片鱗に触れるジェネシス・ミッション

NASAが推進しているニュー・ディスカバリー計画は、 迅速で低コストでしかも科学的に貴重な太陽系のデータの収集への挑戦である。このプロジェクトの一つのジェネシス・ミッションは、太陽風のサンプルを収集して、太陽の片鱗を地球に持ちかえろうとする試みである。

 


マーズ・グローバル・サベイヤーの科学探査に関する最新報告

1997年9月12日に火星軌道に到着以来、マーズ・グローバル・サーベイヤーは火星の地形について大きな発見を成遂げ、我々に貴重な科学データを送ってきている。本文は担当の科学者である、オールビー氏が現在までのグローバル・サーベイヤーの観測簡単にまとめたものである。

 


ディープ・スペース1、21世紀の探査技術

「より速く、より良く、より安く」は、NASAが宇宙探査の新世紀計画で掲げる新しいモットーである。小惑星探査機Deep Space 1 の打ち上げは、新世紀誘計画における導技術の開発にうまく生かされるかどうか、そのテスト・ケースとなる。筆者のロバート.M.ネルソン氏は、ジェット推進研究所(JPL)のDS1ミッションの担当科学者である。

 


宇宙に生命を求めて

地球以外の天体の生命探査が、太陽系の惑星探査の大きな原動力になっている。しかし、この生命探査については、科学者を始め賛同する市井の人達の間では、その目的や意義について考えは様々のようである。本文は、この点に関する筆者が調査をもとにこの問題を分析したもである。

 


月に氷を探る

今年の3月、「月に水が存在することが明らかになった」、との報道が世界を駆け巡った。本文は、本誌技術面の編集担当であるジム・ バークの解説である。

 


マーズ・グローバル・サーベイヤーが見た火星の嵐と極冠の後退

グローバル・サーベイヤーは前例のないほど詳細なデータや画像を送ってきています。本文は、賛否両論が闘わせれている問題の「人間の顔」が存在するシドニア・クレーターに関す小論です。

 


宇宙の塵はコメット・ シャワーの素

地球化学者である筆者は、地球に降り注ぐ宇宙塵の量を探求することで、地球の衝突の歴史について何かわかるのではないか、という予感を持った。筆者はジーン・シューメーカー博士や同僚に話し、同僚と研究を重ねた結果、3500万年前にコメット・シャワーが地球を襲った証拠を発見した。

 


木星の衛星エウロパの謎

木星の衛星エウロパには、その謎に迫れば迫るほど我々の心をとらえて離さない不思議な魅力があります。探査機ガリレオの赤外線カメラで、撮ったこの衛星の表面に水和塩ミネラルが豊富に存在することが発見され、ますますエウロパに対する興味が高まりました。

 


木星リングの謎

この木星リングの合成画像は、ガリレオのソリッド・ステート・カメラが三本のリングをそれぞれ異なる感度で撮影したものです。この画像は、1997年10月5日に撮影したもので、この時ガリレオは木星の影の中で太陽を振り返って見ていました。この画像に見える白い垂直のアークは、木星の大気を通過した太陽光です。

 


小惑星エロスに接近中の NEAR 探査機

1999年1月、探査機 NEAR は地球近傍小惑星 433 エロスに到着し、1年以上にわたりエロスの観測を行なう。NEAR ミッション・チームのメンバーである筆者が、NEAR が挙げるであろう成果を予測する。

 


日本の火星探査機プラネットB、打ち上げ成功後「のぞみ」と改名

日本が地球以外の惑星に初めて探査機を打ち上げた。名前は「のぞみ」(英語ではHope)である。本文は、鹿児島宇宙空間観測所での「のぞみ」の打ち上げを目の当たりにした、惑星協会審議委員長のジョン・ログドソン氏からのレポートである。