マリファナ吸引に「アキレカエル」 - September 26, 2016


皆様、ボストンは昨晩から今朝にかけて40度F台まで下がるという秋の深まりを感じさせる時でした。今週も最高気温が70度Fくらいしか行かない涼しい日々になりそうです。だんだんと、また極寒の冬がやってくるのだなあと重い気持ちにもなりますが、今の適温の気候をその分満喫せねばと思います。

さて、最初の写真にあるのは、いつものボストンコモンですが、ところどころゴミが散らばっていますね。これは、先週末に開かれた娯楽用マリファナ使用合法化を訴える集会の翌日の様子です。その週末は、タバコも麻薬も吸ってはいけない場所のはずなのに、マリファナを吸いながら闊歩している輩が多くいたので、警察官たちに何とかしてくれと訴えたのですが、We don’t issue tickets upon our discretion.とか言って動こうともしなかったのです。私は、No, it’s not called discretion. It’s an excuse.と言ってやったのですが、頭が悪いのか、怠慢なのか、皆して逆にこちらを馬鹿にする態度です。

下画像:娯楽用マリファナ使用合法化集会の後でゴミが散らばったままのボストンコモン。


 

このままでは腐敗した警察は悪の温床となるので、この体験をFacebookの私のWallに書き、Boston警察の公式Facebookページでメッセージを出し、ボストン市のWebサイトにあったコンタクト電子メールにも手紙を出しておきました。返事は今のところないですが、根気よく執拗に続けるしかないです。一般的にアメリカの警察官たちの非常識さ・傲慢さ・怠慢さには目に余るものがありますが、特にボストンは最低レベルだと思います。ボストン市はこの集会に反対したのに、最高裁が言論の自由だとか言って許可してしまったのです。同性結婚の際もそうでしたが、選挙で選ばれたわけでもない最高裁の裁判官たちが勝手に法を決めるような暴挙は許せません。それに、集会は許可しても、禁止されているマリファナを吸っていいとはだれも許可していません。

一方、その向かいのPublic Garden(文字通りには公園ということですが、アメリカで最初の公園だそうです)では、週末には結婚式をしていたり、次の写真のように白鳥ボートに乗って池を遊覧したりで、平和な雰囲気が漂っていました。こうでなくてはいけないですね。もちろん、いろんな音楽のパフォーマンスや、物売りなども見かけますが、まあおとなしいレベルの騒音ですね。

下画像:白鳥ボートに乗れる比較的平和なPublic Garden。


 

週末はそんな感じでのどかな雰囲気の時と場所もあるのですが、ブラウン大学のキャンパスは9月初旬に始まった新学年の授業が軌道に乗ってきて、学生たちは短い休み時間に教室の間を移動するのに忙しく、お昼休みも1時間程度なので、食堂は超満員の感じです。次の写真は、Faunce Houseという学生のサークルやカフェテリアがある建物の前の風景ですが、小さい虹色の旗が窓から出ているのが見えますね。これは、本来いろんな色の人種を象徴していたのかもしれませんが、最近は同性愛者などへの慣用性を示すのに使われることが多く、性倫理の退廃につながっています。同性結婚を認めさせようという運動もこういう旗を掲げている輩がやっているのでしょう。

下画像:授業の合間に忙しく移動するブラウン大学の学生たち。


 

私は、旗というのは本来は窓から垂らすものではなく、建物の美観を損ねるので取り除くべきだということを、学長の側近に当たる人物に口頭でも電子メールでも訴えたのですが、何の返答もありません。その辺に触ると、同性愛者への差別者だと言われたりして困るから政治的に無難な方に妥協しようという姿勢だと思いますが、何と正義感も倫理感もない人間が大学を取り仕切っているのでしょうか。渋谷区の条例もそうですが、現在と未来の人類に対して無責任な態度です。正義のために声を上げ、行動できない人間は臆病者です。もちろん、私がこういうことを言ったり書いたりしているから、日本の多くの大学から不当に迫害されてきたわけですが、永遠性の無い肉身生活のために永遠の魂を売るわけにはいかないので、それは仕方がありません。

あと、大学の外の一般社会では、次のMetro新聞の記事にあるように、ボストン市長が自動運転車の採用を考えているとか、オバマが、海外収益で課税を逃れている企業を取り締まろうとしているとか、日米が合同訓練で南シナ海への支那の進出をけん制しようとか言う記事が出ています。安倍首相はやはり活躍されているだけあって日本の話題は多くなっているような気がします。ところで、外務大臣のJohn Kerryは私の近所に住んでいるのです。まだ見かけたことはありませんが。

下画像:ボストンの無料新聞Metroの記事。


 

研究の方は、相変わらず11-12月の2つの学会に向けて炭素質コンドライトの分光・測光測定とモデル計算に取り組んでいますが、次女が入学したマサチューセッツ州立大学アマースト校にセミナーに行けることになりました。娘の寮を見学に行くついでを作ろうと思ったので、そこの天文学科にコンタクトしたら、星形成のグループから返事が来て、水曜日の昼食時にやるセミナーなら10月と11月に3回空きがあるというので、10月26日にしてもらいました。妻と一緒にピーターパンバスで日帰りで行ってこようと思います。またその報告を書きますので、お楽しみに。
 



宇宙戦艦ヤマトは我々世代の青春 - September 03, 2016

とうとう夏も終わりかの如く涼しくなり、9月に入りました。先週末このブログを書こうと思いつつも、書きそびれてしまいました。最初の写真は、まだ日差しが強く暑い8月19日に撮影した、私の研究室の外の芝生の光景で、前回もご紹介した淡青色の熊さんが右の方に見えますね。これってひょっとして巨大な街灯で、熊の巨体はその光を乱反射させるためのものだったりして:)

下画像:私の研究室の外にある芝生の夏の終わり頃の光景。


 

研究の方は、前回お話しした如く、炭素質コンドライトの反射スペクトルの測定と、それに基づいて11月の学会での発表要旨を書くのに忙しくしていました。締め切りはアメリカ時間で9月8日なので、まだ時間がありますが、南極隕石シンポジウムの方の隕石分光サーベイの発表の要旨はすでに書いて提出してしまいました。

一方、はやぶさシンポジウムの方の、粒度と角度依存性の発表の内容はまだ計算中で、次の図のような測定結果は出ています。よく見ると分かりますが、岩石片の反射スペクトルは、細粒の粉と粗粒の粉の中間くらいになることが多のですが、右の異常なCMコンドライトの場合は、岩石片は何故か異様に明るいです。よく見ると、各グラフの左の方の紫外から可視光領域のスペクトルの傾きを見ると、位相角が15度から60度へと大きくなるにつれて、2つの粉の試料はスペクトルの傾きが増加し、岩石片のは減少していくように見えます。これはちゃんと別個のグラフを作る必要がありますが。

下画像:典型的および異常なCMコンドライト隕石のいろんな粒度や測定角での可視・近赤外反射スペクトル。


 

さて、以前もお話ししたように、次女は今月からクラーク博士がおられたマサチューセッツ州立大学アマースト校に入学するということで、今朝すでに引っ越しましたが、夏のインターンシップから戻った長女と共に最後家族一緒にということで、またYamato IIレストランに行きました。最後の写真がそれで、週末のお昼だと2000円程度ですね。もちろん税金とチップが付加されますが。お寿司はご飯で満腹してしまうので、写真のように前菜で天ぷらや照り焼きなど、それだけで食事になるものをごっそりいただきました:)

下画像:次女が大学へ去る前の記念に再訪したYamato IIレストランでの食べ放題の昼食。


 

Yamato IIに好んで行くのはその内容と値段ももちろんですが、宇宙戦艦ヤマト2を思い起こすからです。宇宙戦艦ヤマトは我々の世代の青春の中心であり、ヤマトのストーリーはそのまま「はやぶさ」ミッションのストーリーなので、ヤマト2は「はやぶさ2」と同じです。ヤマトはイトカワのように未知の天体イスカンダルに行き、その途上ガミラスと死闘を続けました。ヤマト2は白色彗星帝国と戦いますが、はやぶさ2が向かうリュウグウも彗星のような氷と岩の天体で水質変成を起こした成れの果ての天体かもしれません。その延長で行けば、はやぶさ3はヤマト3の如く、人類が崇拝する本郷の惑星シャルバートのような原始微惑星に行ってほしいものです。
 

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