Discovering Enceladus - 土星衛星エンケラドス
Enceladus Future Project : January 24, 2021. Latest
2004年06月30日に土星軌道にカッシーニ・ホイヘンス探査機が投入されました。衛星タイタン(Titan)の観測から始まり、主惑星土星の探査を主目的としつつ、この十年余り数々の観測成果を積み上げてきました。中でも、2005年に発見された衛星エンケラドス(Enceladus, エンケラドゥス)のプリュームは、世界中が驚きと感歎を以ってカッシーニの成果を讃えました。
既に、カッシーニ探査機は昨年(2017年)09月のグランドフィナーレを経て土星の一部となり、これまでに得た膨大なデータの研究が進められています。
尚、このカテゴリは、2010年に NASA 研究者有志が英文サイトとして立ち上げたものを日本語化したものです。各コンテンツのタイトル等は、米国サイトとの整合性を保つために英表記となっておりますことをご承知ください。
Jan. 24, 2021 : News & Image Caption を更新
TPSJ が皆さんにお伝えするこのウェブ紙は、地球外の太陽系内生命を探ろうということを目的の一つとしています。地球外の生命って、どのように探るのか、生命存在を窺う際の基準となるものはいったい何なのでしょう。そもそもはメタンの存在や酸素、オゾンが生成されていれば生命の存在、または過去の存在を示すものとされてきましたが、どうやらこれらの「証拠」となるものは、生命非存在環境であっても生成されることが近年判ってきました。これは困りますね。どうしましょうか。
結局は、直接探査・その場観測が必要になってくるわけです。面白い話ですが、観測機器の向上等によって、これまでに行った探査・観測から得た貴重な「証拠」であったはずの「拠り所」が、「証拠から参考データ」に格下げされる場面が今訪れているのです。地球外生命探査を行うための新たなガイドラインというものが今後必要であり、そのためにも直接対象天体に向かって探査機を送り、その場で観測を行うしかないわけです。その太陽系探査を私たち日本が実施するために、民・学・産・官の隔たりを超えた環境創りを TPSJ は様々な憂慮を抱えつつも引き続き啓発活動を継続して行きたいと考えているところです。
Basics of Enceladus
” 土星の65の衛星 ” の一つエンケラドスは、1789年にウィリアム・ハーシェルによって望遠鏡で発見されました。以降エンケラドスの詳細が明かになってきたのは20世紀になってからです ...
Why Enceladus
1981年にヴォイジャー2号によるエンケラドスフライバイによってもたらされた画像からは、凍りついた地域とクレーターの形成地域が見られ、天体の地質活動が顕著には見られないものでした ...
News & Image Caption
タイトルが日本語のものは、ニュースを和訳したものです。リンクは、” Space Topics ” 掲載記事となっています。英語表記のタイトルリンクは、それぞれの原文サイトへのリンクです ...
January 24, 2021 Latest
Research papers & Articles
本カテゴリでの ” Enceladus ” の日本語表記は、英文サイトとの整合のため、「エンセラダス」としております。さすがにタイトルは「エンケラドス」ですが; 徐々に変更して行きます。また、各カテゴリタイトルも英文サイトに併せて英単語が多いですが、ご容赦ください ...
付録
エンセラ部
まだやるの?と思われそうで「痛い」ですが、やるからこそ「カッシーニ探査機」が永遠のxxになるのです。
どのように進展・完結するのかは、未だ判りません。しかし、世界中で生命起源、または太陽系のどこかにある生命存在痕&存在の「証拠探し」が進展して行くのをヒシヒシと感じながら指を加えて眺めているだけでは私たち「市民科学者」にとっては物足りません。
発足時声明 - July 21, 2015
高井研:
エンケラドスの海水のサンプルを地球に持ち帰ることができれば、その海の組成が、生命が存在する条件をクリアしているかどうか調べることができる.
矢野創:
エンセラダスの南極付近から噴出するプリュームの発見は,氷衛星の内部海の海水や海中の揮発性成分や固体成分の直接サンプリングの可能性を示した大きなブレイクスルーであるといえる.
井本昭:
カッシーニによる大きな成果の一つがエンケラドスにおけるプリュームの発見だが、これまでにない太陽系地球外生命の発見に繋がるものとして私たち市民も大きな期待を持つ.
海洋研究者である高井研氏とイトカワ試料分析を行ってきた矢野創氏を両輪に、非研究的な側から大きな声を上げ続けたいと思います。
「だから何の声?」というあなた、ぜひ集ってみなさい!
高井研
国立研究開発法人 JAMSTEC 海洋研究開発機構研究担当理事補佐, 基幹研究領域深海・地殻内生物圏研究分野分野長
エンセラ部:キャプテン(船長)
矢野創
国立研究開発法人 JAXA 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所学際科学研究系助教, 慶応大学大学院特別招聘准教授
エンセラ部:航海長
井本昭
TPSJ 日本惑星協会推進事務局事務長, 発行書誌編集主幹
理事会代表理事
エンセラ部:甲板員