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国際スペースアートコンテスト
19才以上の部
国内での審査結果です。課題 1 は、サンプル収集に適した火星の地形をモチーフにしたもので、2 は、100年後の火星の様子(想像画)を描いて頂きました。
1 位:長久雄(60才、東京都)
課題 1. マリネリス峡谷
地球の使者ローバーを迎えるマリネリス峡谷。「グッドモーニング。マーズ。」、ローバーの呼びかけに応えるように稲妻が光る。
課題 2.
百年後、彼方で鳴る遠雷、今、この赤い星は人類に対し、何を語りかけているのだろうか。
2 位:内藤新平(23才、神奈川県)
課題 1. カオスの日の出
火星に太陽が登るシーンを描いた。複雑に入り組んだ火星独特の地表面は、宇宙のはてしない力によってデザインされた芸術作品だ。スピード感あふれる作品にしようと心がけた。
課題 2.
100年後の火星には、進化し続けた人類が、未来的な高層ビルを作り出し、定住を始める。乗り物や、衣服なども発達し、地球との往復も自由自在となった。恋人たちが夜景を楽しみ、火星の夜も更けてゆく。
3 位:栗真聡子(38才、奈良県)
課題 1. 砂丘
火星は古代から、バローズ、ブラッドベリィに至るまで人類の憧れの地であった。惑星環境の保護のため、土壌や大気の観測、研究が欠かせない。ゾンデをあげて大気成分や通信状況の調査を行っているところ。
課題 2.
地中の土や氷を掘り上げ、人工の植生によって酸素や養土を供給する。満たす成分により気球や集光レンズに使えるPCS(pastured cell with shell:防疫済みの防護殻付きカプセル)の中で生活及び生産活動を行なう。
佳作:松本幸子(53才、福岡県)
課題 1. アージャイル平原
南半球のアージャイル平原にある、ハッピーフェイスの傍を選びました。ハッピーに合うのはLoveなので、ハート型のパラシュートと組み合わせ、火星に欲しい水の青と木の緑をストライプで入れてみました。(注:パソコンを持ってないので、今の新聞の切り抜きを参考にしました。
課題 2.
まだテラフォーミングの効果はないので、ドームになると思います。地球型のドームを1個作って欲しいと思う私の願いをこめて、手前に大きく描きました。中には青い空と白い雲、きれいな水と、緑の大地、可愛い動物がいれば。
佳作:大久保和美(22才、埼玉県)
課題 1.
「クモ型ロボット」は、臀部より出したワイヤーを使い渓谷を自由に動き回り、大地のサンプルを集め、頭部に内蔵された計器によりデータ化し、背中の中央に配置されたアンテナにより、人類に新たな世界を覗かせてくれる。
課題 2.
どれだけ遠くに離れても、どれだけ時間を重ねても、人類は地球を求めて、まったく環境の違う惑星にでもどこか懐かしくてもの悲しい地球の一部を造ろうとしてしまうだろう。
佳作:田中ゆかり(24才、北海道)
課題 1. ガリー
サンプル収集に適していそうなサイトとして「ガリー」を選びました。 湧き出た水が流れたような山はだを表現するのが大変でした。流水によって大きな岩や石はわきによせられ、細かな砂が一面なめらかに積もっています。この辺りの石や砂を調べながら地下水源を見つけようとしているところです。
課題 2.
地下水を汲みあげ、人々が住めるようになったところです。基地の周りにドーム型の住居ができました。ドームのまん中には地下水でそだつ大きな木があり、木がつくる酸素を人がもらって快適に生活しています。ドームの周りの地面には酸素を必要としない人工植物がうえられ、研究されています。他にもたくさんの施設が建設されている途中であります。そんな感じを描いてみました。
佳作:新井真由美(26才、東京都)
(左)課題 1. 酸化鉄で赤味を帯びた岩混じりの地表
遠くに風紋、クレーター、崖、そして空には衛星フォボスが見える。空と同じ赤茶色をした岩混じりの酸化鉄土壌の上をローバーが移動。ここは昔、川の流れた可能性がありサンプル収集に適したところだ。
(右)課題 2.
100年後、人間は何度も火星を往復し、赤道付近には温室、居住区、風力・太陽発電施設も作った。温室内は気圧・温度・光量・空気成分が調節され、植物の光合成により酸素も作られ水も循環施設内で管理されている。
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