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IMAGE LIBRARY 太陽系 - Solar System
Neptune - 海王星
太陽系の中で地球に次ぐ青いガス状の惑星である。太陽からの平均距離が約45億キロもあるため、地球からは肉眼では見えない。海王星の発見は、天王星の軌道に計算上と観測の食い違いが生じたため、その外側に未知の惑星があるのではないかとの疑問が生じたことがきっかけとなった。英仏の天文学者が別々に計算で謎の惑星の場所を予言し、1846年、ベルリンのヨハン・ガレがどんぴしゃりその場所に8番目の惑星を発見した。海王星の発見は、天文学に数学の力が発揮された代表例である。
青い惑星
海王星が青く見えるのは、大気に含まれるメタンのためである。画面中央のやや左に見えるのが大暗斑で、木星の大赤斑と同じ巨大な嵐のメカニズムと考えられている。1989年08月21日、探査機ボイジャー2号が海王星から 610 km の距離から撮影した。
フォールスカラーの海王星
大暗斑が中央右に見える。その右下に白く見えるのは海王星の高層雲である。宇宙空間に散乱した太陽光を受けて、海王星の縁が赤く輝いている。画面上の細長い帯は、海王星の北緯25度周辺にかかる高層雲である。両極と赤道上には微かな霞がかかっている。1989年08月24日、探査機ボイジャー2号により撮影された。
高速の風が作る三つ斑模様
画面中央で鮮やかな白い高層雲を伴った大暗斑は、地球規模の巨大な嵐のメカニズムである。木星の大赤斑の約半分に相当する。大暗斑の周囲では、時速 2,000 km と太陽系で最も速い風が西に向かって吹く。
大暗班のずっと離れた左下に白く見える斑点はスクーターと呼ばれる巻状雲で、東向きの高速の風に乗って16.7時間で海王星を一周する。この斑点は時には円、三角またある時には四角と形を変える。
一番下に見えるのが 時速 640 km の風で出来た小暗斑である。 小暗斑は大暗斑とは反対に東向きに移動する。1989年08月21日、探査機ボイジャー2号が撮影した。
真横から見た大暗斑
真横から見た大暗斑。1989年08月21日、探査機ボイジャー2号が海王星に最接近する45時間前に撮影した。高層雲は16.7時間(海王星の自転時間)と短命である。
高層雲のクローズアップ
1989年08月26日、探査機ボイジャー2号が海王星の北緯 29 度周辺で撮影した高層雲のクローズアップである。太陽が画面左上から射し込んでいる。雲の幅は 30~50 km。
海王星のリング
1980年代半ばの地上の観測で、海王星には不完全なリング、つまりアーク(孤)があることが分かった。これは、一番外側のリングに濃淡のむらのある粒子の塊のためであることが探査機ボイジャー2号の観測で明らかになった。こうした粒子の塊がどのようにして存在し続けるのかは分っていない。
一番外側のリング(アダムス)に見える明るい部分(塊)は、内側から仏語のリベルテ(自由)、エガリテ(平等)、フラテルニテ(博愛)と名前がついている。画面左の枠の外には、クラージュ(勇気)と名付けられた四つ目のアークがある。内側のリングの名前はルベリエ。これ等の名前は、未知の惑星(海王星)の存在を計算で示唆した英仏の天文学者、ジョン C.アダムスとウルバン・ルベリエに因んだものである。この他ルブリエの内側にガレ、外側にラッセル、アダムスの内側にアラーゴと呼ばれるリングがある。
衛星トリトン、太陽系で最も冷たい天体
トリトンは太陽系の中で最も冷たい天体(- 235 ℃)であるが、南極では活発な火山活動が起こっている。激しい火山活動のため、表面には、溶解と凍結を繰り返して出来た巨大な裂け目が網目状に広がっている。画面下(南極)に黒い筋のように見えるのが火山で、窒素を含んだ黒い塵の蒸気を噴き上げている。表面のやや赤みを帯びた色は、おそらく大気中のメタンが紫外線と磁気圏から出る放射線に反応したためであろうと考えられている。
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