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IMAGE LIBRARY 太陽系 - Solar System
Jupiter - 木星衛星ガニメデ
木星の衛星ガニメデは、直径 5,726 km の太陽系最大の衛星である。表面をクレーターに覆われた大変暗い古い地域と、溝と尾根のある明るく新しい地域に大別される。ガニメデの地殻の下には液体の水が存在すると考えられており、今年の05月と12月に、探査機ガリレオによる調査が行なわれる。
ガニメデの全体画像
左は 1996年06月26日、探査機ガリレオが可視光で撮影したガニメデの画像である。これはガリレオが最初の遭遇時に捉えたガニメデの姿で、北極は画面の上部、太陽は右側から射し込んでいる。暗く見える部分は、クレーターだらけの古い地域で、明るい部分が地殻活動で形成された若い地域である。暗褐色は岩石物質と氷が混じった地表で、白色は衝突クレーター及び衝突で噴出した物質の堆積したものである。
右は地表の色のコントラストを強めて撮影された画像である。紫色に見えるのは、霜が降りた極冠である。明るい溝がある若い地表と、クレーターで覆われた暗く古い地表の差が際立って見える。 地球に比べると、ガニメデの極地域は比較的広く、緯度でみると平均40度辺りまで広がっている。地球の北半球では、フロリダは北緯26度、ベルリンは北緯52度に位置している。1998年03月29日に、探査機ガリレオが91万8,000 km から撮影した画像である。
ガリレオ・レジオ
ガリレオ・レジオは暗い地域の代表例である。画面上が北で、太陽光は左下から注いでいる。地表には、数十億年前に形成された大小様々の衝突クレーターが見える。1996年06月27日、探査機ガリレオが 7,580 km から撮影した画像を合成したものである。
ニーパス・スカルス
スルカス(複数形はスルキ)とは、尾根のように続く隆起地形と溝が平行に走る地形を表わし、ニパール・スルカスはその一例である。画面の上が北で、太陽光は南東(右下)から注いでいる。尾根と溝からなる明るい地域が、時を経て徐々に右側の古い地域を浸食している様子がうかがえる。1996年09月06日、探査機ガリレオが撮影した。
暗い地域と明るい地域の境界
幅 15 km の明るい溝の帯が、暗い地域のほぼ中央を走っているのが見える。両側の暗い地域には、様々な方向に無数の溝が走っている。ガニメデのテクトニク活動で、古い地域が新しい地域に変換されていく地域の一例である。1997年05月07日、探査機ガリレオが撮影した画像である。
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