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IMAGE LIBRARY 太陽系 - Solar System
Pluto - 冥王星
天王星と海王星の軌道に計算と観測の食い違いが生じたことから、9番目の惑星探しが始まった。火星の運河説を提唱したアメリカの天文学者パーシバル・ローエルも非常に熱心に探索を続けた一人であった。 1930年02月18日、 奇しくもローエルが建設した天文台で、同じアメリカの天文学者クライド・トンボーが惑星を発見し、プルート(冥王星)と名前を付けた。しかし、衛星より小さい太陽系最小の冥王星は、果たして本当に探し求めていた惑星かどうか疑問視する天文学者もいる。
冥王星は非常に長い楕円軌道をしているため、248.5 年かけて軌道を一周する。その間に約20年間海王星の内側を移動する。1979年~1999年がこの時期に当たった。
探査機が到着していない太陽系唯一の惑星(当時)
今まで捉えられた最もはっきりした冥王星の姿である。1994年02月21日、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載された微小物体撮像カメラ(FOC)が撮影した画像である。この時、冥王星は地球から 44億 km 離れていた。中央で白く見えるのは、光りを反射する地表が存在しているためのようである。FOC は、64 km 先から野球のボールを識別出来る能力を持っている。2006年に無人探査機が打ち上げられる計画であるが、到着までに14~15年かかると言われている。
冥王星の実際の表情
上の小さい二つの画像が、30億 km 離れた距離で捉えられた冥王星の姿である。1994年の06月末から07月はじめにかけて、表面の地形が得られる分解能で FOC が撮影した最初の画像である。
下の画像は、FOC の撮った画像をコンピュータ処理で作成したものである。表面の明暗は、地形、地表の組成、霜の層及び大気に含まれる窒素とメタンの相互作用などによるためであると考えられている。
表面のクローズアップ
きわめて粗いが、冥王星の表面をクローズアップした画像である。表面の明暗はよりはっきりしている。FOC が取った4枚の画像を合成したものである。
二重惑星系 (a)
冥王星の衛星カロンは、ギリシャ神話に出てくる三途の川に相当するステュクスの渡し守の名前である。母惑星も冥界の神の名前(プルート)を付けられている。(プルートは、富と財産の神も兼ねている)。
二重惑星系 (b)
カロンと冥王星の距離は 1万9,600 km と非常に近いため、双方の重力の相互関係でお互いにいつも同じ面を見詰め合ったままである。いわゆる、二重惑星である。しかし、カロンは大きさが冥王星の約半分もあり、母惑星対比では太陽系最大の衛星である。
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