The Planetary Society of Japan

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IMAGE LIBRARY 太陽系 - Solar System

Modified: December 03, 2016

Sun - 太陽

 

燃えたぎる巨大なガス球

地球上の生命を育む太陽は煮えたぎる超高温のガスの球で、水素ガスを燃やしてできるヘリウムの核融合反応で明るく輝いている。この画像は太陽圏観測衛星(SOHO)に搭載された極紫外線望遠鏡(EIT)が、数千キロメートル上空からとらえた太陽の光球面(我々の目で見える太陽の表面)である。表面に見える網目模様は粒状斑と呼ばれる磁場のネットワークで、そこから赤熱ガスが吹き出している。
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X 線で見た太陽

太陽は、活動周期に応じてその姿と明るさを大きく変える。この画像は、宇宙科学研究所(神奈川県相模原市)が打上げた太陽 X 線観測衛星「ようこう」が、11年に及ぶ活動周期の最盛期の後期にあたる1992年02月撮影したものである。赤道では活発な太陽活動のため、周囲の大気がぐずぐず煮えたぎるように渦巻いているのが見える。この画像は「ようこう」が撮った数百万枚の中から選ばれた。太陽表面の温度は6,000 度で、X線を放射するには低すぎるので太陽は真っ黒な円盤として写っている。オレンジ色に見えるのは太陽コロナである。この画像は、昨年スカイ&テレスコープ誌が行った、20世紀天体画像人気投票のベスト10に選ばれた。「ようこう」は、1991年08月に鹿児島宇宙空間研究所の発射基地から打上げられた。
 

 

X 線がとらえた太陽の活動の消長

「ようこう」が、1992年の太陽活動の最盛期から1996年の静隠期までを数ヵ月おきに撮影した合成画像である。太陽活動の消長をこれほど連続的かつ鮮やかに浮き彫りにした画像はない。「ようこう」には、日米英の国際協力で製作された X 線望遠鏡と X 線分光計を含め合計4台の観測機器が搭載されており、衛星の運用とデータの解析も広く国際協力のもとで行なわれている。
 

 

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