次世代太陽系探査
はやぶさ2からポストはやぶさ2へ
May 19, 2024. Latest
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@TPSJofficial
Ryugu「石」分析チームによる科学成果 - 中村智樹
スターダスト,はやぶさ初号機ともにサンプル量が十分でなく,回収サンプルの反射スペクトルがきちんと測定できていない.一方,はやぶさ2ミッションでは十分な量のサンプルが回収されたため,観測で得られる小惑星の反射スペクトルと実際の回収サンプルのスペクトルを比較できる ...
はやぶさ2試料の揮発性成分分析 - 岡崎隆司
揮発 性成分分析に使用する試 料量についても,「もしも想定外に回収量が少ない場合」を強く想定し,数ミリグラムの試料量でも遂行可能研究計画を策定した ...
はやぶさ2ミッションを振り返って
... はやぶさ2プロジェクトチームは2022年06月末にて解散となった.2011年のプロジェクト化からでも,10 年以上という長期間の活動となったはやぶさ2について,プロジェクトチームの一員として名を連ねていた筆者の視点で振り返り,過去を懐かしむとともに,長い活動の中で ...
リュウグウ帰還試料のキュレーション
「はやぶさ2」のようなサンプルリターンミッションが他のミッションと大きく異なる点は,リモートセンシング観測を行った探査対象天体から実際に試料を持ち帰る所にある.リモートセンシング探査で知り得るのは,探査機を打ち上げた時点での技術レベルで開発された観測機器で ...
はやぶさ2拡張ミッション
拡張ミッションの候補天体探索は,第 2 回タッチダウン運用を完遂した2019 年夏頃から実施され,SRC 帰還後のイオンエンジン運転と惑星スイングバイを利用して到達可能な天体が探索された ...
可視光でみたリュウグウ
昨年末,小惑星リュウグウからのサンプルが成功裏に地球に到着したことは記憶に新しい.黒々としたサンプルがお披露目されてから,すでに半年が経とうとしている.これからいよいよ詳細なサンプル分析が始まる ...
砂漠の中心で,カプセルを回収する
「はやぶさ2」の一部メンバーでは「映画をつくらせない」をモットーとしていた.初号機は数々のトラブルと,それをリカバーした関係者の不屈の努力と技術がドラマとなって全国展開の映画が3本作られた ...
SCI 衝突実験とDCAM3 の観測
荒川氏と時計を見ながら「実際にはもう衝突していますよね」「うん, 光の速さは遅いね」などと話しているうちに, 無事 SCI が動作したという信号が届きました ...
熱撮像で明らかにされた始原的小惑星の超高空隙な特徴
われわれの住む地球は 1 G の重力下にある世界であり,石と言えば稠密で硬いものという先入観があるが,微小重力下の世界では石がどのような物理的性質をもつのかよく分かっていない ...
小惑星リュウグウからのリターンサンプル分析の全体像
リュウグウ試料は,地球帰還から 6 ヶ月の期間,JAXA キュレーション施設内に設置された専用のクリーンチャンバーの中で,地球大気にさらされず,窒素ガス中で初期記載される ...
Hayabusa2 DCAM3 デジタル系の開発
筐体設計を担当する澤田に円筒形筐体の直径を 8 cm に拡大することを許容してもらい何とか収めることができたが,終盤では「あと 100 ミクロンだけください」などと涙ながらに嘆願することになった ...
タッチダウン付近の小惑星リュウグウ, ジオラマ模型
小惑星リュウグウで岩塊を調べる意義として二つありました.一つは,岩塊のサイズ分布,空間分布,形状分布を調べることで,小惑星リュウグウの形成過程の解明に迫るというもの.もう一つは,探査機はやぶさ2が安全に小惑星表面に着陸するために,岩塊の少ない安全な場所を探すというものです ...
リュウグウの地名
地球外天体上の地物の名称は,国際天文学連合のワーキンググループへ提案し,ワーキンググループで承認されることにより正式名称となる.そのため,リュウグウの地名についても国際天文学連合のルールに則って命名を進めることとした ...
「はやぶさ2」ミッション前半を終えて
2018年11月,「はやぶさ2」のミッションは,その前半が終了した.2018年06月27日に目的地である小惑星リュウグウに到着し,リモートセンシングによる観測は一通り終了した ...
はやぶさ2の小惑星リュウグウ到着
未知の世界との邂逅.地球からでは大望遠鏡でも写るかどうかのほのかな点に過ぎなかった存在が.今や運用室の扉を開けると,ディスプレイに確かなオブジェとして浮かび上がっている ...
サンプルリターンミッションからの試料受入れ
これまでの経緯を含め、JAXA におけるサンプルリターンミッションからの試料受入れの現在,過去,未来について紹介する ...
小惑星の形状を調べる
現在,はやぶさ2プロジェクトで実施されている着陸地点選定運用訓練を通じて,作業手順のバグ出しや,得られる形状モデルの精度評価などを進めている ...
小惑星の内部構造を探る
小惑星での衝突,合体,軌道変遷,表層進化についての知見は太陽系形成,衛星形成の理論研究にも波及して,惑星科学の体系を実証的に補強するという意義がある ...
地球からの小惑星物質回収
探査機による小惑星からのサンプルリターンと並行して,南極大陸からの小惑星や彗星由来の物質の回収も続けられている.本稿では南極において,どのように隕石や宇宙塵が回収されているかについて簡潔に紹介する ...
はやぶさ2による小惑星レゴリス試料採取を模擬した衝突実験
小惑星には様々な表面状態が存在すると想定されるが,はやぶさ2のサンプリング候補地点として,粉体層からなるレゴリスが有力視されている ...
TIR で観る小惑星表面のちょっと下
TIR(中間赤外カメラ)は,8 から 12 ミクロンの波長帯で熱輻射の 2 次元イメージングを行う.ターゲット天体の 1 自転分の撮像から表層物質の熱履歴をもとめ,そこから熱物性を推定する ...
ONC 地形観測から探る小惑星の力学進化
はやぶさ2に搭載された光学航法カメラ(ONC:Optical Navigation Camera)はその名の通り探査機のナビゲーションの役目を担うカメラであるが,科学観測においても中心的な役割を果たす ...
NIRS3 と C 型小惑星の水
はやぶさ2が探査対象とする C 型小惑星のイメージが変わりつつある.きっかけは(7968)エルスト・ピサロなどのメインベルトで彗星活動する C 型小惑星の発見であろう ...
工学技術としてのはやぶさ2
はやぶさ 2 は,小惑星サンプルリターン探査技術を推し進めるミッションであり,初代はやぶさの技術蓄積を橋頭保として,サンプルリターン探査技術を確実なものとし,かつ新たな探査技術を実証するプログラムである ...
はやぶさ2統合サイエンスの理念
本稿では,「統合サイエンス」を,各機器のデータを統合解析して科学成果を引き出すという本来の字義に加えて,はやぶさ 2 ミッションを惑星科学コミュニティにつなげる活動までを含めて定義する ...
C 型小惑星をもちかえる
対象小惑星(1999 JU3)そのものの形成と現在までの進化を理解するだけでなく,太陽系の誕生から最初期の物質進化,そして,地球の海や生命の材料となる揮発性元素の最終進化の場としての小惑星の役割を明らかにする ...
SCI / DCAM3 と衝突の科学
はやぶさ 2 には小型の衝突装置(SCI)が搭載されており,これは秒速 2 km で小惑星表面に衝突してクレーターを形成する ...
宇宙工学・宇宙探査としての意義
次の新しい知見を得るために,科学的な意義はもちろんのこと,「宇宙を自在に往来する独自能力の維持発展」と「人類の活動領域の宇宙への拡大」という宇宙工学・宇宙探査に跨る目標を担い ...
107P/Wilson - Harrington サンプルリターン計画
本探査計画は惑星物質科学の進展のみならず,太陽系初期につくられる揮発性物質を多く含む小天体の物理的特性を明らかにできる探査であり,惑星形成論においても大きな貢献をなすものである ...
研究会「太陽系小天体への再挑戦」の開催報告
小惑星探査機「はやぶさ」の人気がまだ冷めていない中,「はやぶさ2」が本格的に動き出した.イトカワサンプルの分析も進行している...(中略)...このように,現在は,まさに太陽系小天体の科学が本格的になった時代と言ってよい ...
小惑星 Phaethon 探査提案
Phaethon は,太陽系固体天体形成の最初期プロセスを解明するための貴重な探査標的である.また,天文学,天体力学,小惑星・彗星科学,隕石学,実験岩石学などの惑星科学の多分野に横断的な本質的課題解明の鍵を握る理想的な天体である ...
はやぶさ2:経緯と計画概要
「はやぶさ」に続く小惑星探査計画「はやぶさ2」が最初に提案されてからの約 4 年間の経緯と,計画の概要をまとめた.その中で,ミッションの目標と,それに基づき選定された搭載機器の仕様についても簡単に述べる ...