十四周年に寄せて


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小天体探査フォーラムは、また一つ歳を重ねました。満十四歳です。創設以後、はやぶさ探査機発進、のぞみ探査機の火星周回軌道投入からの離脱マヌーバなど、さらには「はやぶさ」のイトカワ到達や、その後の様々なアクシデントを経ての地球帰還などがありました。しかし、なんと言っても、今年末に予定されている「はやぶさ2」の打ち上げに至るまでこうしてこのフォーラムが存続していることは、感無量でもあります。

はやぶさ地球帰還後は、活動もやや沈滞気味です。メンバーそれぞれが多様な活動領域に存することから、一つにまとまってポストはやぶさを議論した頃とはガラリと環境は変わっておりますが、この年末予定のはやぶさ2発進が近づくとメンバー全員が自然と盛り上がることは間違いないでしょう。

唯一つ不安を抱いてしまうのは、はやぶさ2地球帰還予定の2020年以降の惑星探査計画がプロジェクト化されていないということ。これについては、メンバーの松浦さんや前代表の秋山さんなどが記事執筆や講演の際に厳しく挙げておりますが、何にせよ、国家予算によって執行されるわけですから政策に左右されるものであることは、皆さんご承知の通りです。

はやぶさ2予算確定の折に、ウェブで惑星探査ファンの皆さんが見せた絶大なパワーを今一度、惑星探査推進の大事を宇宙機関や宇宙政策当局に働きかけましょう。そのための有力な団体が始動するお話も聞こえます。

米国では、小天体に人間を送る計画が発表されました。日本では有人による深宇宙探査はまだまだ未知数のプロジェクトです。「はやぶさ」で得た技術、また「はやぶさ2」で得られる経験を基に、日本のお家芸と成す独自の太陽系探査アプローチの確立を目指して、惑星探査ファンの声をこれまで以上に広く、日本中、世界のコミュニティ全体に大きな容で届けませんか!

2014年05月25日 MEF 運営事務局:A. IMOTO

 

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Modified : March 23, 2017

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