十三周年によせて


13年! なんとも長い。13年間に、太陽系の理解は大きく変わっている。いろいろなジャンルがあるのだが、図鑑好きな少年的な視点で見てみよう。

13年前、2000年。理科年表を見てみると、太陽、惑星および月定数表に各惑星の衛星数が載っている。水星=0、金星=0、地球=1、火星=2、木星=16以上、土星=18以上、天王星=15、海王星=8、そして当時は惑星に分類されていた冥王星=1である。これが、最新の理科年表ではどうなったか。変化したものだと、木星=67、土星=65、天王星=27、海王星=13、そして、準惑星になった冥王星は別表になっていて、衛星数は5となっている。合計すると、3倍以上!である。

そういえば、いまテレビ放映されているリメーク版の宇宙戦艦ヤマト2199では、冥王星の衛星の存在を前提として攻撃作戦が描かれていた。EKBOといった言葉も自然に使われていたのは、監修に第一線の天文学者の半田利弘氏が入ったためもあるが、そうしたリアリティを制作がわも求めたからだろう。

増えたのは衛星の数だけではない。太陽系小天体の発見数も莫大なものとなり、イトカワのような地球近傍小惑星の数も一山いくらになってきた感がある。EKBOのような遠方天体も発見されているが、ともあれ、太陽系がどんどんゴロゴロとした岩だらけの世界という感じになってきている。未発見の島が次々と発見される大航海時代のような感じがある。
ただ、大航海時代でも、だれもが冒険したり投資したりしたわけではない。ただ、そうした時代の風はみな感じながら生きていたのかと思う。

MEFには「船乗り」も「港の親父・おふくろ」も「都会の人」もいろいろいる。ただ、同じ風を感じながら生き、行動する、そんなことができればいい。そう思う。

2013年05月25日 MEF 第三期代表・渡部義弥

 

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Modified : March 23, 2017

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