The Planetary Society of Japan

太陽系ポート

日本惑星協会設立に際して戴いたメッセージ

Updated : July 21, 2015

金木利憲さん
日本惑星協会の再立ち上げ、おめでとうございます。この時をずっと待っておりました。

旧協会に入会したのは、2006年の夏のこと。PLANETARY REPORTと、YMコラム読みたさからでした。今回この二つが復活(YMコラムは更に強力な布陣で)するのが嬉しくてなりません。どうか長く続いて欲しいと思う次第です。いや、思うだけではダメですね。

やる人がいないと場もつながらないと言うことを、旧協会が終わってからの4年間で学びましたので、微力ながらお手伝いもできればと思っています。

日本惑星協会が、New Horizonsの冥王星フライバイのころに再び産声を上げたことを覚えておきます。

惑星協会と惑星探査の将来に幸いあれ。

 

池下章裕さん
日本惑星協会発足から間もなく会員になった私にとって、協会再始動は、昔のおもちゃ箱が戻ってきたようで、懐かしくそしてワクワクするような出来事です。

惑星や小天体などの太陽系探査からSETIまで、専門家だけでなく広く一般の宇宙ファンまで巻き込み、時には宇宙科学を大きく前進させる原動力となりうる、この宇宙関連で世界最大規模の民間団体は、「宇宙」の平和利用になくてはならないものでしょう。

それ故、宇宙探査の啓蒙活動や様々なアイデアの創出は、純粋な知的好奇心から発する思考のもとに行わなければならないと考えます。

ファイナルフロンティアへの果たすべき責務は、私利私欲を排した「叡智」の中にこそ見いだされるべきものなのです。

 

吉川真さん
ついに日本惑星協会の活動が再開することになりました。
1999年に設立された日本惑星協会が2011年に解散して4年、また活動を再開できるということは本当に嬉しいことです。この再開にあたっては、井本さんの強い情熱がありました。その情熱の元に、新たなメンバーが集まって、新たな活動を始めるわけです。これからどう展開していくか、楽しみです。

現在、太陽系探査はまさに激動の時代と言ってよいでしょう。一週間前、ついに我々は冥王星の素顔を見ることができました。ボイジャー1号・2号が、驚きの画像を我々に届けてくれたときから35年。生きているうちには見ることはないだろうと思っていた冥王星を見て、感動の一言に尽きます。

ただ、今回はボイジャーのときと比べると一つ大きな違いがあります。それは、ボイジャーのときは傍観者であった日本が、今や惑星探査の世界でのプレイヤーになっていることです。小惑星探査機「はやぶさ」がもたらしてくれたことは感動だけではありません。「はやぶさ」は、未知の天体に日本も挑戦することができるということを実証してくれたのです。そして、今、「はやぶさ2」が打ち上がっています。金星探査機「あかつき」、ソーラー電力セイル「イカロス」と挑戦的なミッションも行っており、次は水星探査の「ベピコロンボ」です。そして、「かぐや」で大きな成果を挙げた月探査も、着陸を目指しての検討が始まりました。さらに、将来ミッションとして、木星トロヤ群小惑星探査や火星衛星探査など、いろいろなアイディアが検討されています。

このような時代において、日本惑星協会が再開できたことは、非常に意義深いものだと思います。是非とも、大きな視点に立って、今後の太陽系探査やよりひろく宇宙や科学について語り合える場ができることを期待しています。

 

谷口也寸志さん
~宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして5年間の調査飛行に飛び立った宇宙船、U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である。~

言うまでもなく、これはアメリカの SF テレビドラマ「スタートレック宇宙大作戦」のオープニングである。

アメリカでは1966年から...
日本では、1969年から放送されたこの番組の中で繰り広げられる宇宙活劇は、世の東西を問わず、当時の SF ファンの心を魅了した。いや、そんな生易しい表現ではあの興奮を言い表せることなどできない。” 心を鷲掴みにした ” くらいの形容が相応しいのではないか。

奇しくも、日本においても同じ1966年から「ウルトラ Q」の放送が。
翌1967年には、日本初のスペースオペラ活劇と言える「キャプテンウルトラ」の放送が開始されたことを鑑みると、存外日本のクリエイターにおける SF 魂は本家にも引けを取らないかもしれない。

それでも...
あの、エンタープライズ号の流麗なデザインが。
あの、転送装置での移動が。
そして、Mr.スポックのキャラクターが。

当時の、そして後の時代の、宇宙に憧れを感じる特質を有する多くの人々にとって、どれだけ憧憬を感じるものであったかは、ここであえて言葉を重ねるまでもないであろう…。

日本惑星協会のリ・ビルドという記念すべき刻に、何をつらつらと益体のないことを書き記しているのか?というお叱りはごもっとも。それでも僕は、人々の心の中に未知なるものへの憧れというモーメントがある限りは、人類の未来は明るいと(勝手に)信じている。

もちろんそのようなモーメントの殆どは、弱くか細いものでしかない。そうした貧弱な力は、結束力もなく気ままなブラウン運動よろしく、すぐに霧散してしまう。ようやくベクトルを収束できたとしても、クーロンの法則よろしく今度は引き合う力が強いほどに反発する力もまた濃く発現する。

それでも、なお。「涓滴岩を穿つ」の言葉通りに...
古今。数多の時を通じて宇宙開発に情熱を注ぐ人々の活動は、多くの知見を生み、人々に感動を与え、宇宙への関心という熾火に風を送り続けた。

その結果...
宇宙開発に向けるキラキラとした輝きに満ちた眼差しは、あの日本中を巻き込んだ「はやぶさ」の帰還の興奮から早5年近くを経た今でさえ、この列島のそこここで宇宙(そら)に向けられ続けている。そうした中、今ここに日本惑星協会もまたリ・ビルドの刻を迎えた。
それは断じて、太古の地球において原始海にアミノ酸が作り出されたような気の遠くなるような偶然の折り重ねの産物ではない。

宇宙を、未知なるものを。その手に掌握し、知行を合一せしめんと希求する人々の明確な意思の力により、新たな生を得ようとしているものである。その存在は未だ弱々しく、先に例として挙げた原始海において、少しの環境の変化にも追従できずに生命と呼ばれることもなく消え去っていった、数多の有機物に近しいレベルのパワァしか内包していない。

それでも...
そうした繰り返しの果てに。
この地上に様々な生命が誕生し、育まれていった様に。

僕たちもまた、飽くことなく、今日ここに宣言したい。
僕たちこそが宇宙そのものである以上、我々が宇宙に関心を持つことは至極当然であることを。そして、その思いを束ねた思惟は、やがて大きな翼を持ち、固形燃料のあの少し甘さと焦げ臭さが入り混じった熱風と轟音を撒き散らしながら遥か宇宙へ飛翔していくことを。今日が、その記念すべき誕生の日である。

すべての、宇宙を愛する人々へ。
再始動、おめでとう。

 

宮崎剛さん
協会の再始動、誠におめでとうございます。

幼い頃に、故カール・セーガン博士のコスモスを見ました。宇宙がどれほど広大で未知なのかを知り、そして夢のような大冒険を達成する探査機が次々と打ち上げられ、目を見張る巨大な木星の威容、息を呑む美しさの土星のリング、さらに青く輝く天王星、海王星。未知のフロンティアを拓いた探査機の偉業をリアルタイムで目に焼き付ける事が出来る幸せな時代に生きて参りました。

日本もまた小惑星という未知の世界を見せてくれました。

太陽系という広大な海は次々科学の目で明らかにされ人類の到達可能な領域はますます広くなった昨今、探査は最新の科学の力を得て新たなステージに立ったのだと思っています。電気推進を始めとした深宇宙動力航行、ソーラーセイル等夢はますます広がり可能性は大きく目の前に広がっています。

惑星協会は独自の立場からこのような素晴らしい宇宙探査を応援、後押し出来る組織になる事と期待を寄せお祝いのメッセージとさせていただきます。

 

柏井勇魚さん
日本惑星協会再始動おめでとうございます。今や、宇宙開発は国家の枠を超え、大学や民間企業、NPO、個人まで広がりつつあります。また、その広がりは一国に留まることなく、まさしく人類全体で取り組むべきプロジェクトとなりつつあるあるように思います。そうした人類のフロンティアと人々を、あるいは我々の日常とをつなぐハブとなる場はこれまで以上に重要になるものと確信しております。

会の発展を心からお祈りいたします。

 

矢野創さん
JAXA/ISASの矢野創です。

まだ日本初の太陽系探査であるさきがけ・すいせいが始まった頃からしばらく、米国惑星協会に所属していました。その後、2000年に仲間と一緒に小天体探査フォーラムを創立したものの、すでに15年が経過しました。その間、日本は数少ないながらも、人類史に残る独自の太陽系探査を積み重ねてきました。

そして21世紀前半の現代。太陽系探査をも含む、地球社会のあらゆる営みが激動の「ゲームチェンジ」を迎えつつあります。こんな時代に、カール・セーガンらの志を継いで、「草の根からの深宇宙探査と地球外生命の探索」を志向する惑星協会を、あえて日本国内で再起動する意義と責任を、皆様と一緒に考えて参りたいと存じます。

 

小松睦美さん
日本惑星協会の再設立、おめでとうございます。このようなビックイベントに立ち会うことができ、たいへん光栄に思います。

学生時代より、日本惑星協会の活動を楽しみにしていました。太陽系探査の最新情報を日本語で読める、というのは、惑星科学を学ぶ学生にとっても大変親しみやすく、役に立つものでした。

研究者となった今、日本惑星協会での機会を通じて、何等かのお手伝いが出来れば、と考えています。もちろん、それ以前に、日本惑星協会ファンの一人として、今後の活動を心より楽しみにしています。

 

今井智大さん
今井です。小さい頃から宇宙開発が好きで、太陽系の様々な惑星へ旅立つ探査機たちにロマンを感じていました。2010年代も小惑星探査機「はやぶさ」の帰還や、火星探査車「キュリオシティ」の着陸、「はやぶさ2」の打ち上げ、冥王星探査機「ニューホライズンズ」のフライバイなど、様々なミッションが行われています。

その中で日本や世界が今後もこうした惑星探査を継続し、人類がより新しい知見を得ることができればと思います。個人的にも以前から宇宙開発を応援しておりましたので、この度も日本惑星協会の再始動に関わらせて頂ける事を心より嬉しく思います。

 

森永直花さん
日本惑星協会の発足、誠におめでとうございます。

本日より夢と決意の船出となりますね。私自身、立ち上げからメンバーとして関われること、とても光栄に思っています。

『宇宙の果ては人間の好奇心の果て』
この言葉を胸に、惑星協会のメンバーとして、また広報担当として、宇宙大航海の推進力となるワクワク、ドキドキを、大人だけではなく、次世代を担う子どもたちにも感じもらえる活動ができればと思います。

これからの航海がより素晴らしいものでありますように。
希望に満ちたご出発を心からお祝いいたします。

 

寺薗淳也さん
惑星科学者として、アウトリーチスペシャリストとして、そして宇宙が好きで宇宙開発を志す1人の人間として、日本惑星協会の再始動を心よりお祝いし、また嬉しく思います。

未知のものを知りたい、一度わかったものをより詳しく知りたいという欲望は、人間の好奇心に根ざしたものです。それは決して止めることができません。太陽系探査も、そのような意味では決して止めることができない、人類のあくなき営みです。

日本惑星協会は、それを傍観者ではなく、主体となって実現していくべく、様々な活動を行っていくとしています。「誰かがやる」のではなく「市民総てで行う」のです。応援であれ賛助であれ、さらには専門的な貢献であれ、その礎の一歩を築くことに、私どもの活動と重みは何ら変わりありません。

私たちも「日本惑星協会」と一緒に、未知なる宇宙の深奥へと船出しましょう。そこにたどり着いた者だけが得られる、新しい喜びがあるのですから。

 

Creating a better future by exploring other worlds and understanding our own.