Episode 2
Oct. 15, 2021
 

はやぶさ2 帰還カプセル特別展 in 尼崎に行ってきました!
山下啓(推進事務局事務長代行)



 

場所は、兵庫県尼崎市にある阪神尼崎駅の南西徒歩約6分、関西でも有数の寺町にある尼崎信用金庫の「尼信会館」にて、開催終了までの2日間が当日受付で観覧することが出来ましたので、行ってきました!
 


 

私が、はやぶさ2に会いに行ったのは、10/11の午後。天気はあいにくの曇り空、ダークグレーの”HAYA2 ジャンパー”と”HAYA2 マスク”に身を包み、いざ!
 


 

阪神尼崎駅周辺は、場末な雰囲気漂う商店街が縦横にはしり、駅の南西の広大な一角には、あまり一般的ではないですが、由緒ある重厚な寺町がひしめいています。その間を南に歩いていくと、立派な古めかしいレンガ作りの建物と、その背後に聳え立つ近代的なビル。係員の方が数名立たれていて、奥に当日受付のテントが張られていました。
 


 

早速、当日受付を済ませると、15時15分の組。新型コロナの影響もあり、グループ分けされての観覧。ひとり15分以内の観覧でした。
 


 

実物展示室に入る手前に、はやぶさ2の目的やミッション概要、探査機としての特徴、小惑星”りゅうぐう”での成果などを紹介するパネルが展示されていました。ISAS ギャラリー HP に同じ内容の画像を見ることが出来ます。
 


 

いよいよ展示室へ。
展示会場には7つのショーケースが並んでいて、手前からHYABUSA2探査機の1/8スケールモデル、インスツルメントモジュール(実物)、搭載電子機器部(実物)、パラシュート(実物)、背面ヒートシールド(実物)、前面ヒートシールド(レプリカ)、小惑星リュウグウ3D形状モデル1/4500、を一筆書きで一周するようなレイアウトでした。
 

入って最初に出迎えてくれる、はや2君(ちゃん)の縮小全体モデルをいろんな角度から見て、ふだん2次元で見ている”はやぶさ2 ”って、こんな形をしてるんだと、改めて認識できて感動。

ついで実物のカプセルを分解した展示をじっくり観て回りました。何より驚いたのは、カプセルの内側が、まるで新品のように見えた事です。一昔前の使い込まれた大きなコンデンサが積まれた電子機器の基盤を取り出したりすると、たいてい熱で変色しているものです。

6年間50億キロも旅をしてきた帰還カプセルが、12km/秒という超高速で大気圏に再突入する際の表面温度は3,000℃。あの小さな容積で、普通では想像できない環境を経験した電子基盤やカプセルの内装が、まるで何事もなかったかのように・・・じつは初めはレプリカだと思ってました(汗)そのくらい熱を遮断する環境が整えられていた事に大変感動しました。

また軟着陸を果たすためのパラシュートにも、探知されやすくするための仕組みや、絶対に開き切るための、ぱっと見ではわからない工夫が凝らされているんだなぁと感慨深く観察せて戴きました。

外装の背面ヒートシールドは、パラシュート展開後に自由落下で地表に激突したにもかかわらず、地面との衝突による目立った傷などはなく、その強度に驚きました!そして摩擦熱で茶色っぽく変色した表面には、表面を保護するための金色のアルミ蒸着テープが、爛れた状態でこびり着いていました。これは、前面に比べると表面温度が低いために、溶け落ち切らずに残ったものと説明書きに書かれていました。

まるで、はやぶさ2と地球大気が織りなした現代アートのような美しさを感じました。

前面ヒートシールドはレプリカでしたが、この真っ黒な帽子のような鍋底形状で、地球大気との摩擦熱から、身を焦がしてカプセル内部と”りゅうぐう”のサンプルをあんなに美しく護ったんだなぁと思うと、なんだかジーンとしました。

つぎに小惑星リュウグウ3D形状モデルです。
やはり、入り口の”はやぶさ2探査機”の縮小モデルを見た時と同じく、縮小モデルとはいえ立体的にいろんな方向から観察すると、今まで2Dで見ていた感じとは全く違った印象でした。ゆっくりぐるりと移動しながら”はやぶさ2”の気持ちになって観察できました!

最後に、はやぶさ2 帰還カプセル特別展in尼崎の企画責任者でいらっしゃる、尼崎信用金庫総合企画部広報グループ担当部長の稲上 裕(いながみ ゆたか)さんに、HAYABUSA展示企画を開催するに至ったお話を伺いました。

10年前に尼崎信用金庫の創業90年記念の催しとして、関西でも有数の優れた技術をもつ”産業のまち尼崎”に相応しい企画として、同じ年に感動の帰還を果たした「はやぶさ」の展示会を開催しました。そして今年は創業100周年。奇しくも時を同じくして帰還を果たそうとしている「はやぶさ2」の帰還カプセル展示が企画に挙がり、無事に帰還したことを受けて開催する運びになりました。

世界初のミッションを数多く成し遂げた姿を、地域産業界や教育界に紹介し、そして子供たちに、宇宙や科学技術に興味をもってもらうことで、将来の地域発展につながる契機になれば嬉しいですと語っていました。はやぶさ愛を感じますね。

展示会場をあとにし、再び阪神尼崎駅に到着。ちょうど小腹が空いたので、阪神尼崎駅名物の「たい焼き」をパクり!

それでは飽きたらず「たこ焼き」にもパクつこうとしましたが、たこ焼きが・・・どうしても小惑星に見えてくるのでした大爆笑

これは、たこ焼きではなく”小惑星焼き”だ!
 


 

今後の小惑星探査機「はやぶさ2」帰還カプセル 巡回展示スケジュール :
https://isas.jaxa.jp/topics/002649.html