C/2021 A1 Leonard を追跡する
C/2020 F3 NEOWISE. Image Credit: K. Moriyama
Leonard(レナード)彗星 C/2021 A1 は、2021年01月03日(世界時)、G.J.Leonard 氏がレモン山天文台での観測で発見した彗星です。その符号からもわかる通り、2021年になって最初に発見された彗星です。発見時の画像には直径 10 秒角ほどのコマと長さ 5 秒角ほどの尾が確認されました。なお、発見時の太陽からの距離は約 5 天文単位(約 7 億 5000 万 km)、明るさは約 19 等でした。
Leonard 彗星は今後、徐々に太陽に近づき、2021年12月12日、地球へ 0.233 天文単位(約 3490 万 km)の距離にまで近づいたのち、2022年01月03日に近日点(距離 0.615 天文単位=約 9230 万 km)を通過します(2021年12月18日には金星へ 0.028 天文単位= 420 万 km にまで接近)。太陽にはあまり近付かないものの、地球にかなり接近するため、2021年12月には肉眼彗星になるだろうと予想されています。予報では 4 等級になるとされていますが…彗星の明るさは“水物”。その通りになるかどうかは、そのときまでわかりません。むしろどのような姿になるか、日々追いかけるのが彗星の楽しみ方の一つかもしれません。これから約 1 年かけて、皆さんで Leonard 彗星 C/2021 A1 を追いかけてみませんか?
チーム森山代表による撮像です。
C/2021 A1(Leonard) 2021/05/10
00:30:28~01:01:42
ε-130D+Extender1.5(fl=650mm F5.0)
EOS6D(HKIR) ISO1600 180s×10 メトカーフコンポジット
ステラナビゲータの予報光度は17.0等。場所が分かってれば1枚ものでも容易に特定できるようになってきました。
まだ目では見えません。
こちらサイトでは、特定の日付を指定して彗星の進路や角度、軌道のクローズアップ等、様々なビューが得られる軌道チャートや、MPC データに基づいたライトカーブを示したチャートなど、レナード彗星に関する情報が満載です。
astro vanbuitenen nl のデータは、日々更新されています。
March 08, 2021 Posted.
史実に基づき、各天体名のあるべきカタカナ表記統一を目指して、精査して根拠を示しながら編集を行っています。実際には多くの語学書や辞書などを参考にして調査した結果、日本語表記として妥当と思われる名前を推奨しています。