Space Topics 2026
NASA Blogs 日本語訳解説
アルテミス II SLS ロケットの上段に問題発生、ロールバックへ
NASA Artemis II SLS「アルテミス II SLS ロケットの上段に問題発生、ロールバックへ」
原文 : February 21(EST). 2026 : NASA Troubleshooting Artemis II Rocket Upper Stage Issue, Preparing to Roll Back
Imahe caption :
2026年02月10日(火)、フロリダ州 NASA ケネディ宇宙センター発射施設 39B において、NASA の Artemis(アルテミス)II ミッション SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットと Orion(オリオン)宇宙船がモバイル・ランチャー 1 に垂直に設置されている。アルテミス II 試験飛行では、NASA のリード・ワイズマン司令官、ビクター・グローバー操縦士、ミッションスペシャリストのクリスティーナ・コック、および CSA(カナダ宇宙庁)のミッションスペシャリスト、ジェレミー・ハンセンが月を周回して地球に帰還する予定である。
Credit : NASA/Ben Smegelsky
NASA は、02月21日夜間に SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットの暫定極低温推進段へのヘリウム供給が中断したことを受け、Artemis(アルテミス)II SLS ロケットと Orion(オリオン)宇宙船をケネディ宇宙センターのロケット(車両)組立棟(VAB)へ撤収させる可能性のある措置を講じている。チームはデータを精査し、エンジニアが最適な対応策を決定する間、NASA が問題を迅速に解決できるようロールバック位置への移動準備を進めている。発射施設 39B と VAB 双方のトラブル・シューティング・オプションを確保するため、チームは昨日設置した発射台アクセス・プラットフォームの撤去準備を進めている。このプラットフォームは風速制限があり、明日予想される強風時には撤去できないためである。
この上段ロケットは、エンジン環境の適正維持と液体水素・液体酸素推進剤タンクの加圧にヘリウムを使用している。NASA のアルテミス II ミッションにおけるウェット・ドレス・リハーサルではシステムは正常に機能したが、02月19日に終了したリハーサル後の通常操作および再構成中に、チームはヘリウムを適切に流すことができなかった。オペレーターはバックアップ方法を用いて、安全な構成を維持しているロケットおよび上段エンジンの環境条件を維持している。
チームは、ヘリウムを配管する地上とロケットの接続部、上段ロケットのバルブ、地上とロケット間のフィルターなど、問題の潜在的原因を調査中だ。また、打ち上げ前に上段ロケットのヘリウム関連加圧トラブルを解決したアルテミス I ミッションのデータも検証している。
打ち上げ延期が発生した場合、NASA は03月の打ち上げ期間内にアルテミス II を打ち上げられないことになる。ただし、迅速な準備体制により、データ分析結果、修理作業の進捗、今後数日から数週間のスケジュール調整次第では、延期が必要となった場合でも04月の打ち上げ期間を維持できる可能性がある。
アルテミス計画の全貌については、以下で特集しております。
Akira IMOTO
Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

