Space Topics 2026
NASA Blogs 日本語訳解説
燃料試験成功を受けアルテミス II の打ち上げ準備を開始
NASA Artemis II SLS「燃料試験成功を受けアルテミス II の打ち上げ準備を開始」
原文 : February 19. 2026 : NASA Begins Artemis II Launch Pad Ops After Successful Fuel Test
Imahe caption :
2026年02月10日(火)、フロリダ州 NASA ケネディ宇宙センター発射施設 39B において、NASA の Artemis(アルテミス)II ミッション SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットと Orion(オリオン)宇宙船がモバイル・ランチャー 1 に垂直に設置されている。アルテミス II 試験飛行では、NASA のリード・ワイズマン司令官、ビクター・グローバー操縦士、ミッションスペシャリストのクリスティーナ・コック、および CSA(カナダ宇宙庁)のミッションスペシャリスト、ジェレミー・ハンセンが月を周回して地球に帰還する予定である。
Credit : NASA/Ben Smegelsky
NASA は02月10日(木)、フロリダ州ケネディ宇宙センターで実施した Artemis(アルテミス)II ミッションの「ウェット・ドレス・リハーサル」において、SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットへの燃料注入を成功させ、打ち上げカウントダウンのデモを実施した。
技術者らはロケットに 70 万ガロン(約 265 万リットル)以上の液体推進剤を充填し、打ち上げパッドにクローズアウト・チームを派遣して Orion(オリオン)宇宙船のハッチ閉鎖を実演。さらに打ち上げカウントダウン最終段階であるターミナル・カウントを 2 回実施した。アルテミス II の搭乗員も NASA ケネディの打ち上げ管制センターから試験の一部を視察した。
試験中、各チームは液体水素燃料の充填作業を厳重に監視した。これは過去の試験で課題となっていた工程である。水素ガス濃度は許容限界値を下回ったままであり、ロケットへの燃料供給経路となるインターフェースに新設されたシールについて、技術陣は確信を得た。
燃料充填作業の初期段階で、打ち上げ管制センターにおける地上通信が途絶する事態が発生した。オペレーターは通常の通信経路が復旧するまで、安全な推進剤充填作業を維持するため一時的に予備通信手段へ移行した。技術者は問題の原因となった機器を特定した。
ウェット・ドレス・リハーサルの詳細な経過はアルテミス公式ブログで公開されている。
エンジニアが試験データを検証する間、アルテミス II の搭乗員は02月20日(金)夜遅くにヒューストンで隔離準備に入る。NASA は正式な打ち上げ日を設定していないが、打ち上げ前の約 14 日間の隔離を開始することで搭乗員の疾病リスクを低減し、03月の打ち上げ期間における柔軟性を確保する。
NASA は金曜日午前11時(米国東部標準時)に YouTube チャンネルで記者会見を開き、ウェット・ドレス・リハーサルについて説明する予定だ。
今後数日間、技術者はクレーンを使用してモバイル・ランチャーに仮設アクセス・プラットフォームを設置する。これらのプラットフォームにより、SLS 固体ロケット・ブースターの上部左右セグメントおよびコア・ステージ間タンクに到達し、飛行中止システムの整備と再試験を実施。東部発射場安全要件を満たすことが可能となる。プラットフォームはアルテミス I ミッションの教訓に基づき開発され、NASA が安全システムのエンド・ツー・エンド試験を発射台で完了できるよう支援。再試験のためにケネディ宇宙センターのロケット(車両)組立棟へ戻す必要がなくなる。
クローズアウト・クルー・チームは閉鎖手順を再度訓練し、チームの熟練度を高める。
革新と探査の黄金時代の一環として、アルテミス計画は初の宇宙飛行士を火星へ送る準備として、月面における新たな米国有人ミッションの道を開く。
アルテミス計画の全貌については、以下で特集しております。
Akira IMOTO
Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

