SLS および Orion(オリオン)で使用される施設

原文 : Facilities Used for SLS and Orion

January 23, 2026 Updated.



Operations & Checkout Building High Bay(運用・チェックアウト・ビルディング内にあるハイベイ)

NASA のニューオーリンズにある Michoud Assembly Facility(ミショー組立施設)で製造された Orion(オリオン)宇宙船が KSC(ケネディ宇宙センター)に到着すると、Neil A. Armstrong Operations(ニール・A・アームストロング運用)・チェックアウト・ビルディング(O&C)に搬入される。O&C には、high bay(ハイベイ)と呼ばれる大きな部屋があり、ハイテク工場として機能し、宇宙船が組み立てられ、深宇宙への新たなミッションに向けて準備が行われる。このハイベイには、宇宙船の組み立てと試験のための、独自の工具類ステーション、試験用固定装置、チャンバー、クリーン・ルームが備わっている。

オリオンの組み立ては、乗員モジュール、乗員モジュール・アダプター、および深宇宙ミッションに必要な消耗品を運搬するサービス・モジュールを結合することで構成されている。2022年のアルテミス I ミッションのために NASA の SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットで打ち上げられたオリオン宇宙船も、O&C で打ち上げの準備、試験、処理が行われた。
 

Imahe caption :
2019年07月16日、フロリダ州にある NASA KSC(ケネディ宇宙センター)、ニール・アームストロング運用・チェックアウト・ビル内のハイベイで、アルテミス 1 のオリオン乗員モジュールがクレーンで持ち上げられている。乗員モジュールは最終組立・試験室に移送され、サービス・モジュール上部に固定する作業が開始される。オリオン宇宙船は、NASA のスペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットの最上部で、無人試験飛行に向けて準備が進められているところ。アルテミス 1 は、SLS とオリオン宇宙船を統合したシステムとしての最初の試験飛行だ。オリオンは、宇宙でそのシステムを試験するミッション中に、月を数千マイルも越えて飛行する予定。宇宙船は地球に戻り、太平洋に着水した後、回収されてケネディ宇宙センターに戻される。
Credit : NASA
 

O&C は NASA の宇宙飛行史において重要な役割を果たしてきた。ケネディ宇宙センターで最初に完成した建物であり、1960年代半ばから宇宙飛行士クルーの宿泊施設として使用され、ジェミニ計画の宇宙飛行士たちは打ち上げ前にここで滞在した。この高天井施設は2007年から 2 年間にわたり大規模改修を実施し、オリオン宇宙船の組立施設として整備された。スペース・フロリダと NASA が資金を提供した全面改修では、施設支援インフラ全体の更新から製造・組立作業を支える新型天井クレーンの設置まで、あらゆる設備が刷新された。工事はゼネコンの Hensel Phelps(ヘンゼル・フェルプス)社が担当した。
 

Multi-Payload Processing Facility(マルチペイロード処理施設)

ケネディ宇宙センターにあるユニークな施設であるマルチ・ペイロード処理施設(MPPF)は、オリオン宇宙船に危険な推進剤やその他の流体を注入するために使用される。これらの流体は、宇宙船と宇宙飛行士が宇宙空間で機動し、任務を遂行するために必要となる。

アルテミス I ミッション終了後、地球に帰還したオリオンは MPPF へ移送され、宇宙船の飛行後処理において特殊装置を用いてタンク内の未使用危険推進剤を除去した。
 

Launch Abort System Facility(打ち上げ中止システム施設)

MPPF(マルチ・ペイロード処理施設)での燃料充填後、オリオン宇宙船は打ち上げ中止システム施設(LASF)へ移動される。高さ 44 フィートの打ち上げ中止システム(LAS)は、打ち上げおよび軌道上昇時にオリオンの上部に配置される。LAS は、打ち上げ中や上昇中に宇宙飛行士の安全が脅かされるという、万が一の緊急事態が発生した場合に作動する固体燃料ロケット・システムを備えている。その場合、LAS が点火され、1962 年に John Glenn(ジョン・グレン)を軌道に打ち上げたアトラス・ブースターよりも大きな推力で、乗員モジュールとその乗員を打ち上げロケットから持ち上げる。
 

Imahe caption :
2021年09月07日、NASA ケネディ宇宙センター内の打ち上げ中止システム施設ハイベイにおいて、アルテミス I ミッションで飛行するオリオン宇宙船の 4 番目にして最後のオギーブ(オグイブ)・フェアリングが、宇宙船の打ち上げ中止システム(LAS)に取り付けられた。オギーブは、打ち上げ時に乗員モジュールが受ける激しい振動や騒音から保護するパネルである。アルテミス・ミッションでは、高さ 44 フィート(約 13.4 メートル)の LAS は、必要がなくなった時点で宇宙船から分離する。
Credit : NASA
 

LAS は LASF 内で水平状態に保たれる。この施設はケネディ宇宙センターの多くの処理施設よりも高く、LAS とオリオン宇宙船の垂直組み立てに必要なクリアランスを確保している。LASF には打ち上げ処理中にシステムを統合するために必要なクレーンやその他の設備が備わっている。LAS がオリオンと統合された後、スタック全体は象徴的な車両組立棟(VAB)のハイベイ 3 に移動され、そこで NASA のスペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットの頂部に持ち上げられ、移動式発射台上で固定される。

完成した SLS/Orion(オリオン)・スタックは、月や火星を含む深宇宙ミッションの打ち上げに向け、クローラー・トランスポーター 2 搭載の移動式発射台上で発射施設 39B へ輸送される。

ケネディ宇宙センターにあるこれらの特異な施設は、地球軌道はるか彼方への野心的なミッションに向けたオリオン宇宙船の処理において重要な役割を担っている。
 

Rotation, Processing and Surge Facility(回転・処理・緊急対応施設)

回転・処理・緊急対応施設(RPSF)は、ケネディ宇宙センターの発射施設 39 エリア内、ロケット組立棟およびモバイル・ランチャー(移動式発射台)駐車エリアの近くに位置する。この施設では、スペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットのブースター・セグメントを受け入れ、打ち上げ前に車両組立棟で他のハードウェアと統合されるよう準備を行う。
 

Launch Equipment Test Facility(発射設備試験施設)

ケネディ宇宙センター内に位置する発射設備試験施設(LETF)は、NASA が史上最大のロケット発射を支援する機械や設計を安全に評価するための試験場を提供している。発射台を離れるロケットは、発射構造物に激しい振動、驚異的な力、そして排気ガスによる長時間の爆風と炎を及ぼす。

故障の可能性を減らすため、エンジニアは設計の試作機を製作し、発射台の各セクションを再現した設備や発射時の圧力を模擬する装置を備えた LETF で試験を行う。発射に使用される連結アームも、移動式発射台に取り付けられる前に LETF で試験される。LETF は1970年代に建設された、構造物・設備・工具からなる独自の施設群である。
 

Vehicle Assembly Building(ロケット組立棟)

ケネディ宇宙センターのロケット(車両)組立棟(VAB)は、人類を低軌道を超えて月へと運んだロケットの組み立てが行われた唯一の施設である。30 年間にわたり、スペース・シャトルの外部燃料タンクや固体ロケット・ブースターへの最終組み立て拠点としても機能した。

この象徴的な施設は、NASA が誇る主要な多目的宇宙港の中核拠点として機能し、複数の異なる種類のロケットや宇宙船を同時に収容できる能力を備えている。ロケットや宇宙船が地球軌道に向かうものであれ、深宇宙へ送り出されるものであれ、VAB はそれらのミッションに向けた準備を行うためのインフラを整備している。
 

Imahe caption :
2021年04月29日、ミシシッピ州の NASA ステニス宇宙センターからペガサス運搬船で輸送された巨大なスペース・ローンチ・システム(SLS)コア・ステージが、エクスプロレーション・グラウンド・システムズ(EGS)と主要請負業者 Jacobs(ジェイコブス)のチームにより、ケネディ宇宙センターのロケット組立棟(VAB)へ運搬される様子を上空から撮影した。
Credit : NASA/Frank Michaux
 

VAB は当時人類が製造した最大のロケットであるアポロ/サターン V 月ロケットの組み立てのために建設された。最後の構造用梁が VAB に設置されたのは1965年。伸縮式作業プラットフォームの建設を含む内部工事は1966年に完了した。この建物は発射台 39A から 3.5 マイル(約 5.6 km)、発射施設 39B から 4.2 マイル(約 6.8 km)の位置にある。

VAB で最も高い部分は「ハイベイ」と呼ばれる。東側に二つ、西側に二つの計四つのハイベイがあり、各ベイには高さ 456 フィートのドアが設置されている。これによりロケットを垂直に積み上げ、発射施設まで転がして搬出することが可能だ。

宇宙探査の世界で最も有名なランドマークが、NASA の 21 世紀型発射施設群を支えるべく改修されるにあたり、確立された機能と現代のニーズを融合させることが主要な目標である。
 

Fun Facts :

・世界最大級の面積を誇る建物の一つである VAB は、8 エーカー(約 3.2 ヘクタール)の敷地面積を持ち、高さ 525 フィート(約 160 メートル)、幅 518 フィート(約 158 メートル)に及ぶ。

・VAB の高天井ドアは高さ 456 フィート(約 139 メートル)で世界最大級であり、完全に開閉するには約 45 分を要する。

・この建物には世界最大級のアメリカ国旗が掲げられており、VAB の側面に描かれた星条旗は高さ 209 フィート(約 63.7 メートル)、幅 110 フィート(約 33.5 メートル)に及ぶ。

・65,000 立方ヤード(約 50,000 立方メートル)のコンクリートで構成され、その骨組みには 98,590 トンの鋼材が使用されている。4,225 本の鋼製杭が岩盤まで 164 フィート打ち込まれた支持基盤の上に建っている。

VAB は2007年に塗装された。これは2004年のハリケーン・フランシスとジャンヌにより 845 枚のパネルが剥がれた後の修復完了時である。

・星条旗は元々、1976年の宇宙技術博覧会(Bicentennial Exposition on Space and Technology)のために VAB に描かれた。

・高さ 110 フィート(約 33.5 メートル)、幅 132 フィート(約 40 メートル)のアメリカ国旗と NASA のロゴ(通称ミートボール)を再塗装するには、500 ガロン(約 1,893 リットル)以上の塗料が必要となる。
 

Mobile Launcher 1(モバイル・ランチャー:移動式発射台)

モバイル・ランチャー 1 は、NASA KSC(ケネディ宇宙センター)にある発射施設 39B から、月・火星・その先といった深宇宙目的地へのミッションに向け、スペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットと Orion(オリオン)宇宙船を組み立て、処理し、打ち上げるために使用される地上構造物である。

打ち上げ準備中、クローラー・トランスポーターがモバイル・ランチャーをロケット組立棟(VAB)内のハイベイ 3 へ搬入・設置する。ランチャーは支持柱上に固定され、クローラーは撤去される。オリオン宇宙船は SLS ロケット上部に積み重ねられ、モバイル・ランチャー上で各処理が行われる。

モバイル・ランチャーは、ロケットのプラットフォームとなる二階建てのベースと、多数の接続ライン(アンビリカル)や発射補助装置を備えたタワーで構成される。これらは発射前に SLS とオリオンに電力、通信、冷却剤、燃料、安定化機能を提供する。タワーには、発射準備中に乗員モジュールへ人員や機器を搬入するための通路も設けられている。

ランチャーは SLS とオリオンを搭載したクローラー・トランスポーターの上で発射施設まで移動する。クローラー・トランスポーターが約 6.4 km 離れた発射施設まで 8 時間の移動を終えると、技術者がランチャーを降ろしクローラー・トランスポーターを撤去する。打ち上げ時には各アンビリカルと発射補助装置が接続点から切り離され、ロケットと宇宙船がランチャーから安全に離陸できるようにする。
 

Fun Facts :

・地上からの全高:380 フィート(約 116 メートル)

・塔体:40 フィート角(約 12 メートル角)、高さ約 355 フィート(約 108 メートル)、階段 662 段

・塔体階層:車両および地上支援設備への人員アクセス用に 20 フィート(約 6 メートル)間隔で設置

・推定重量:1,150 万ポンド(約 5,220 トン)
 

Imahe caption : Mobile Launcher 1(モバイル・ランチャー:移動式発射台)(リンクは原文サイト)
Credit : NASA
 

Crawler-transporter(クローラー・トランスポーター)

NASA KSC(ケネディ宇宙センター)では、50 年以上にわたり「Crawler-transporter(クローラー・トランスポーター)」と呼ばれる巨大な機械が、ロケットや宇宙船を発射施設まで運ぶ役割を担ってきた。野球の内野ほどの大きさを持ち、機関車と大型発電機エンジンで駆動するクローラー・トランスポーターは、宇宙飛行士を宇宙へ運ぶ次世代打ち上げ機のため、今も稼働準備を整えている。

クローラーは世界で唯一無二の存在であり、1965年にケネディ宇宙センターのロケット(車両)組立棟から発射施設 39 へ巨大なサターン V ロケットを運搬するために建造された。月面着陸計画とスカイラブ計画終了後も、クローラーは 30 年間にわたりスペース・シャトルを発射施設へ運ぶ任務を継続した。

2011年にシャトル艦隊が退役した後も、クローラーはケネディ宇宙センターにおける将来の打ち上げ運用において重要な要素として位置付けられている。現在のクローラー・トランスポーター 2(CT-2)はArtemis(アルテミス)計画に不可欠な存在である。
 

Fun Facts :

・重量:約 660 万ポンド(自由の女神像約 15 体分、またはピックアップトラック 1,000 台分に相当)。

・高さ:ジャッキ、等化シリンダー、水平調整シリンダーの位置により、約 20 フィートから 26 フィートまで変動。

・積載能力:1,800 万ポンド(満タン状態のボーイング 777 航空機 20 機以上の重量)を輸送可能。

・1963年03月 - オハイオ州でクローラー輸送機の製造開始。

・1965年01月23日 - クローラーが自力で初めて移動。

・1967年08月26日 - 初号機サターン V ロケットが無人アポロ4号ミッションのため発射台へ移動。

・1979年05月01日 - クローラーがスペースシャトル「エンタープライズ」号(外部燃料タンク及び 2 基の不活性固体ロケットブースター付き)を発射施設 A へ搬送し適合検査を実施。

・2011年11月16日 - スペース・ローンチ・システム(SLS)のモバイル・ランチャーを、車両組立棟(VAB)横の保管場所から発射台 39B へ移動。

・2019年06月28日 - CT-2 が移動式発射台を VAB からクローラー・ウェイ経由で発射台 39B へ搬送し、モバイル・ランチャーおよびランチャー・システムの検証・妥当性確認(V & V)試験を実施。

・2022年03月17日~04月26日 - CT-2 がSLS(頂部にオリオン宇宙船を搭載した状態)をモバイル・ランチャーに乗せ、VAB から発射台 39B へ搬送。打ち上げ前のアルテミス I ミッションに向けたウェット・ドレス・リハーサル試験を実施。

・2022年11月03日~12月09日 - CT-2 は、SLS ロケットと頂部に搭載されたオリオン宇宙船をモバイル・ランチャーに乗せ、VAB から発射台 39B へ輸送した。これにより11月16日に実施されたアルテミス I ミッションの打ち上げが実現した。CT-2 はモバイル・ランチャーを VAB へ戻した後、ケネディ宇宙センターの保管場所へ移動。両機はアルテミス II 有人ミッションに向け改修・アップグレードが実施中である。

・2023年03月29日 - ギネス世界記録が EGS チームとケネディ宇宙センター幹部へ認定証を授与。CT-2 を「史上最重量の自走式車両」と正式認定した。

Crawler-Transporters Fact Sheet
 

Imahe caption : Crawler-transporter(クローラー・トランスポーター)(リンクは原文サイト)
Credit : NASA
 

Launch Pad 39B(発射施設 39B)

探査地上システム部門は、NASA Artemis(アルテミス)計画を支援するため、KSC(ケネディ宇宙センター)の 39B 発射施設を整備した。アルテミス計画では、NASA は初の女性および初の白人以外の飛行士を月面に着陸させる。オリオン宇宙船はスペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットで打ち上げられ、宇宙飛行士を宇宙へ運ぶほか、緊急脱出機能を提供し、宇宙旅行中の乗組員を支え、深宇宙から帰還する高速度による安全な再突入を実現する。NASA は月面での持続可能な存在を確立し、得られた知見を活用して人類の火星探査への道を開く。

この発射施設は最初のミッションであるアルテミス I を支援し、SLS ロケットで打ち上げられた無人オリオン宇宙船を月を越えて地球へ帰還させた。初の有人打ち上げとなるアルテミス II 向けに、新たな液体水素タンクと緊急脱出システムの作業が進行中である。

アポロ計画およびスペース・シャトル計画で使用された発射台サブシステムは、SLS および 21 世紀の多目的宇宙港を支援するため、交換またはアップグレードされた。改修・改良の指針は、同エリアを「クリーン・パッド」とすること。これにより多様なロケットの打ち上げが可能となる。電力供給、給水システム、フレイム・トレンチ、安全発射区域など、全てのロケットに共通する基本設備は整備済みだ。作業員のアクセスを含む個別ロケットの要求事項は、ロケットをパッドまで運ぶタワーやその他の構造物で対応可能である。

アポロ10号は1969年05月18日に打ち上げられ、月面着陸の初の実践訓練を行うため、発射施設 39B から初めて打ち上げられたミッションである。1973年には 3 組の宇宙飛行士がスカイラブ宇宙ステーションへ、発射施設 B から打ち上げられた。宇宙でドッキングする歴史的なアポロ・ソユーズテスト・プロジェクト・ミッションを遂行した三人のアポロ宇宙飛行士も、発射施設 B から打ち上げられた。
 

Fun Facts :

・改修工事では、130 万フィートの銅ケーブルが撤去され、30 万フィートの光ファイバー・ケーブルに置き換えられた。

・点火過圧・音響抑制システム(IOP/SS)用の給水塔には約 40 万ガロン(約 151 万リットル)の水が貯蔵されており、これは平均的なプール 27 個分に相当する。この水は 30 秒以内にモバイル・ランチャーとフレイム・トレンチ内部に放出される。IOP/SS の最大流量は毎分 110 万ガロン(約 425 万リットル)で、これはオリンピック・サイズのプール約 2 個分を 1 分で空にするのに十分な量である。

・3 基の避雷塔の高さは約 600 フィート(約 183 メートル)で、高さ 525 フィート(約 160 メートル)のロケット組立棟よりも高い。

・改修されたフレイム・トレンチと新設のフレイム偏向板は、打ち上げ時に最高 2,200 華氏度(約 1,204 ℃)の温度に曝される。

・改修工事では、フレイム・トレンチの壁面に 96,000 個以上のレンガが設置された。

・フレイム・トレンチの長さは 450 フィート(約 137 メートル)で、これはフットボール場 1.5 個分に相当する。
 

Imahe caption :
この写真は、2022年03月18日に KSC(ケネディ宇宙センター)で撮影されたもので、発射施設 39B の炎のトレンチから上を見上げた視点で、スペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットと Orion(オリオン)宇宙船がモバイル・ランチャーの上に設置されている様子を捉えている。アルテミス I のスタックは、無人打ち上げに先立つウェット・ドレス・リハーサルのため、同機関のクローラー・トランスポーター 2 によってロケット組立棟から発射台まで運ばれた。この 4.2 マイル(約 6.8 km)の移動には約 11 時間を要した。アルテミス I は、有人月面飛行に先立ち、SLS とオリオンを統合システムとして試験する。アルテミス計画を通じて、NASA は初の女性および初の白人以外の飛行士を月面に着陸させ、長期的な月面活動の基盤を築くとともに、火星への道程における足がかりとする。
Credit : NASA/Kim Shiflett
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office