C/2021 A1 Leonard を追跡する - Track the Comet!
Trackers 2021 : February 03, 2021. Started
Trackers 2021
さて、何がきっかけでこのチームが立ち上がることになったのか、思い出そうとすると思い出せない…こともなかった。
2020年01月03日に発見された新彗星 C/2021 A1 は、最初 C4AGJ62 として Twitter 上に現れました。それを01月06日に見つけてしまったのが事の始まり。
(なんで彗星なのにC/2021...じゃないんだろう?)と目に留まったすぐ後に、まだ PCCP の object name ということが発覚。
その後、ふらふらネットの海を泳いでいたら何やら年末に明るくなるとの予報が出ているではありませんか。2020年は散々裏切られた挙句のニオワイズ彗星だったので、今回はどうなんだろうと期待しつつも、騒いだら崩壊したり暗くなったりするのが彗星だよなぁ、と。
ただ、雪が降りしきる中、何もやることがなかったので、そのままふらふらと…。またしてもネットの海を泳いでいると、どうやら2020年の04月以降結構観測されているようで、やはり12月には 4 等級ぐらいになりそうだとの情報を見つけ、(4 等なら十分明るいじゃないか!)と、ぎゃあぎゃあ騒いでいたら、一番騒いでいるのはお前だと、冷静な突込みを受けてしまいました。
何とこの間、情報を見つけてから1日も経っていないのである!
そうこうしていたら、TPSJ の井本さんから「僕も騒ぐね♪」と言われ、米沢さんからは「壊れたら壊れたでジンクスの証明だし、壊れなかったら肉眼彗星で嬉しいことしかないじゃん!」と、あれよあれよと特集ページを作る流れになってしまいましたとさ。
ここまで実に二日間。いやぁ、恐ろしい。
さて、そんなことを言ったのもつかの間、実は翌日01月08日に光度のピークが 4 等から 9 等に下方修正され、あーぁ、騒いだせいだ…と、落ち込んでいたのですが、流石は、情報が速い。米沢さんがピークの光度 +3.7 等に修正されました!と彗星登録もしっかりとされた情報を持って来られました。
その後も米沢さんが次々と情報を持って来られ、AstroArts 社さんのステラナビゲータに情報が登録される前にほぼ現在出ているデータが出そろっていました。この時点で01月13日であり、5 日間の内にここまでデータが変わるとは思っていなかったので、正直驚きました。
01月17日には、海外のアマチュア天文家がすでに 17.5 等の明るさで撮影に成功しており(僕の知る限り)、日本でも、彗星屋の吉本さんが01月20日に撮影に成功されました。
C/2021 A1(Leonard)はC/2020 F3(NEOWISE)より、地球に近い場所を通る軌道を持っているため、うまくいけば、ニオワイズよりも尾が大きくなると思われますが、何が起こるか分からないのが彗星なので、今後の動きに注目です。
森山慶一
February 03, 2021 Wrote.
Team Trackers
Advisor : 阿部新助
日本大学理工学部航空宇宙工学科准教授, Board of Director for The Planetary Society of Japan
Disposable person : Akira IMOTO
Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan
この企画への御意見または参加希望などをお送りください。
* は、必須入力項目です。記入内容は公開されません。
投稿いただく際の注意点
・この活動は、国内一般市民の皆様に向けたアウトリーチ支援を行うことが目的です。
・投稿された情報は自動的にウェブに反映させることはありません。お送り頂くと「投稿内容」の確認メイルが返信されます。
・質問内容は、国内報道機関等に「匿名」で提供させて頂く場合があることを、あらかじめご了承ください。