NASA Dragonfly(ドラゴンフライ)ミッション : ティタン(タイタン)に生命の存在を求めて


NASA が実施する太陽系惑星探査、次の目的地はユニークで豊かな有機化合物で満たされた土星衛星ティタン(タイタン)だ。ティタンにおける生命の構成要素を探り、その冷えた衛星からのサンプリングを行うために、ドラゴンフライ(トンボ)は「複数の出撃」を敢行する。
 

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ティタンの最初の全球地質マップは、2004年から2017年まで土星を周回した NASA カッシーニミッションによるレーダーおよび可視光画像に基づいている。
Image credit: NASA/JPL-Caltech/ASU
 

ドラゴンフライは2026年に打ち上げられ、2034年に土星圏に到着する。ロータークラフト(回転翼機)はティタン表面上の多くの有望な地域に飛行し、ティタンと地球双方に共通するプレバイオティクス化学プロセスを探る。NASA が地球外での科学ミッションのためにマルチローター機を飛ばすのは初めてのことだ。このロータークラフトには八つのローターがあり、大きなドローンが飛行するように活動する。地球の四倍の密度であるティタンの濃い大気を利用して科学ペイロード全体を次から次へと飛行して移動し、表面材料への複数回のアクセスを可能にする史上初の「乗り物」となるのだ。

ティタンは初期の地球に非常に類似しており、私たちの地球で生命がどのように生じたかの手がかりを獲得することができるかもしれない。ドラゴンフライは、ベースラインミッションとしての2.7年の間に、有機的な砂堆から衝突クレーターの床底まで、さまざまな環境を探査する。そこでは液体水と、生命の鍵となる複雑な有機材料が数万年もの間同時に存在している。ロータークラフト搭載観測機器により、プレバイオティクス化学がどの程度進歩したかを研究し、チームはまた、ティタンの大気と表面の特性、およびその地下に存在するメタンの海と貯留に至る経路を調査する。さらに、科学機器は過去または現在の生命の化学的証拠を見つけ出そうとする。

Editor: Yvette Smith

NASA Dragonfly(ドラゴンフライ)ミッションの詳細は、以下をご覧頂きたい。

Dragonfly | NASA



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office