NASA 氷衛星探査機 Europa Clipper「エウロパ・クリッパー探査機、太陽電池アレイの展開を完了」

原文 : October 14, 2024 : Solar Arrays on NASA´s Europa Clipper Fully Deployed in Space
 

Imahe caption :
エウロパ・クリッパー探査機は、エンジニアと技術者が宇宙船の巨大な太陽電池アレイをテストし、収納した。ケネディ宇宙センターのクリーンルームで08月21日に撮影。(レイアウトの都合で 90 度左に傾けた。)
Credit : NASA/Frank Michaux
 

南カリフォルニアにある NASA JPL(ジェット推進研究所)のエウロパ・クリッパー・ミッション・コントローラーは、二枚の太陽電池アレイが完全に展開したことを確認した。これは、探査機が木星までの残りの旅と木星系を周回するための電力源を得たことを意味する。

このプロセスは、太陽電池アレイを探査機の側面に折り畳んだ状態を保持するホールド・ダウンを切断し、一度に一枚の「翼」を広げることから始まった。各翼の長さは 46 フィート半(14 メートル)で、エウロパ・クリッパー探査機の太陽電池アレイは、NASA が惑星ミッション用に開発した中では最大のものである。

※ この時点で打ち上げライブ中継は終了。
 

More About the Mission(ミッションの詳細)

エウロパクリッパーなどのミッションは、宇宙生物学の分野、つまり私たちにとって既知である生命が存在する可能性のある遠い氷世界の変数と条件に関する学際的な研究への貢献を促す。エウロパクリッパーは生命探査ミッションではないが、木星衛星エウロパの詳細な観測を行い、氷下に海洋がある氷衛星に、生命を維持する能力があるかどうかを調べる。エウロパの生命居住性を理解することは、科学者が地球上で生命がどのように発達したか、そして我々の惑星地球外において生命発見の可能性についての理解を向上させる。

カリフォルニア工科大学がカリフォルニア州パサデナで管理している JPL は、ワシントンにある NASA の科学ミッション局の APL と協力して、エウロパクリッパーミッションの開発を主導している。アラバマ州ハンツビルにある NASA のマーシャル宇宙飛行センターにある惑星ミッションプログラムオフィスは、エウロパクリッパーミッションのプログラム管理を実行する。

エウロパクリッパーの詳細については、以下を参照いただきたい。

NASA's Europa Clipper
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office