NASA Artemis II SLS「NASA Artemis(アルテミス)ロケットである SLS のコア・ステージがフロリダへ旅立つ」

原文 : July 23, 2024 : NASA´s Artemis Rocket Core Stage Journeys to Florida
 

Imahe caption :
2024年07月23日(火)、NASA の巨大な SLS(スペース・ローンチ・システム)コア・ステージを載せた NASA のバージ船(貨物運搬船、はしけ)ペガサスが、ニューオーリンズにある NASA の Michoud(ミックハウド)組立施設からの旅を終え、フロリダ州の NASA KSC(ケネディ宇宙センター)・Complex 39(コンプレックス 39)ターンベイスン岸壁に到着した。コア・ステージは宇宙港に到着するアルテミス・ハードウェアの次の部分であり、NASA ケネディの車両組立棟に降ろされ移動し、アルテミス II の打ち上げに向けた組み立て統合の準備が行われる。
Credit : NASA/Kim Shiflett
 

NASA 最強の SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットのコア・ステージ(一段目エンジン)が07月23日の火曜日、フロリダの KSC(ケネディ宇宙センタ)に到着した。このコア・ステージは、有人月周回試験飛行としての Artemis(アルテミス)II ミッションにおいて、SLS と Orion(オリオン)宇宙船、搭乗する四人の宇宙飛行士を月周辺に打ち上げるための重要な動力源となる。

NASA のバージ船(貨物運搬船、はしけ)ペガサスに搭載されたコア・ステージは、ニュー・オーリンズにある NASA の Michoud(ミックハウド)組立施設から移動し、NASA ケネディ宇宙センターの Complex 39(コンプレックス 39)ターン・ベイスン岸壁に到着するまでに、メキシコ湾、そして大西洋を七日間かけて航行した。

高さ 212 フィートの SLS コア・ステージ、推進剤タンク、アビオニクス、フライト・コンピューター・システム、4 基の RS-25 エンジンは、NASA ミックハウドで製造・組み立てられた。現在、NASA KSC の探査地上システム・プログラムのチームが、打ち上げに向けてロケット・ステージの統合準備を進めている。

オリオン宇宙船、宇宙飛行士、様々な物資を一度の打ち上げで月に送ることができる唯一のロケットは、現在においては SLS(スペース・ローンチ・システム)のみである。その第一段部分コア・ステージは 200 万ポンド以上の推力を提供し、SLS ロケット全体ではアルテミス II を月に打ち上げるために 880 万ポンドの推力を擁する。

コア・ステージはこのあと、 NASA KSC(ケネディ宇宙センター)のロケット組立棟に運ばれ、ロケットを積み上げる準備が整うまで、各チームが処理を行う。
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office