NASA Artemis II SLS「NASA KSC の探査地上システム・プログラム・チーム(EGS)がアルテミス II 向けの環境制御システム #2 の試験を行った」

原文 : June 10, 2024 : NASA Kennedy Teams Test Upgraded Environmental Control System for Artemis II
 

Imahe caption :
Credit : NASA
 

NASA の探査地上システム(Exploration Ground Systems:EGS)プログラム・チームは、フロリダ州にある KSC(ケネディ宇宙センター)の発射台 39B で、Artemis II(アルテミス II)の打ち上げ準備のため、モービル・ロケット1号機のアップグレードされた環境制御システムのテストに成功した。このシステムは、極低温推進薬充填中に SLS(スペース・ローンチ・システム)と Orion(オリオン)宇宙船に空気供給、熱制御、加圧を行うものだ。

推進剤充填中、環境制御システムは気体窒素を使ってオリオンと SLS 内の特定の区画をパージし、適切な環境条件を維持する。これは非常に重要なことで、危険なガスを扱う場合、ロケットと宇宙船は安全で安定した構成と温度でなければならないからだ。04月17日に始まった数週間にわたるテストは、二回に分けて行われた。チームはまずシステムに空気を流し、次に気体窒素を流した。

これは、四人の宇宙飛行士を月周回させるアルテミス II 有人ミッションに向けた統合システム検証・妥当性確認試験の一環として、EGS チームにとって一連の試験が完了したことを意味する。

このテストでは、チームと地上のインフラを稼働させ、それぞれが適切に機能していることを確認し、打ち上げに向けた手順の更新や改良を行う。このシリーズの一部には、発射台の環境制御システム、緊急脱出システム、点火過圧保護システム、音響抑制システムなどのテストが含まれる。
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office