NASA Artemis II SLS「アルテミス II SLS オリオン宇宙船の電磁気試験を完了」

原文 : April 30, 2024 : NASA’s Artemis II Orion Spacecraft Completes Electromagnetic Testing
 

Imahe caption :
2024年04月27日土曜日、フロリダにある NASA KSC(ケネディ宇宙センター)で、電子機器に対する磁気適合性試験と干渉試験を終えた Artemis(アルテミス)II Orion(オリオン)宇宙船は、Neil A. Armstrong Operations and Checkout Building(「ニール・A・アームストロング」オペレーション&チェックアウト棟)内のクレーンを使って FAST セル(最終組み立てとシステムテストを行う初期位置)に戻される。
Credit : NASA/Amanda Stevenson
 

04月26日(金)、フロリダにある NASA KSC(Kennedy Space Center:ケネディ宇宙センター)の "Neil A. Armstrong" Operations and Checkout Building(「ニール・A・アームストロング」オペレーションズ&チェックアウト棟:O&C)で、エンジニアたちは Artemis II Mission(アルテミス II ミッション)に向けた Orion(オリオン)宇宙船のクルーとサービスモジュールの一連の電磁気試験を完了した。

試験中、エンジニアは高度チェンバー内で、ウェイブ・ガイド、アンプ、アンテナホーンを使用して宇宙船に電磁エネルギーを与えた。

このテストは、宇宙船のすべての電子システムが同期して動くことを確認し、宇宙という過酷で複雑な環境における電磁気干渉によって引き起こされる潜在的な誤動作を防ぐためのものだ。エンジニアは試験中に収集したデータを分析し、宇宙船のすべてのシステムが電磁エネルギーによって妨害されず、宇宙船がクルーを安全に月周回飛行させる準備ができていることを確認する。

チームは、今夏の真空チャンバー内でのさらなる性能試験に向けた追加作業のため、電磁気試験後に宇宙船を O&C 棟内の FAST セル(最終組み立てとシステムテストを行う初期位置)に戻した。
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office