NASA Artemis II SLS「NASA KSC(ケネディ宇宙センター)チーム、アルテミス II ミッション用高速度カメラをテスト」

原文 : January 29, 2024 : NASA Kennedy Teams Test High-Speed Cameras for Artemis II Mission

NASA Artemis(アルテミス)II 探査地上システム・プログラム・チームは、フロリダ州のケネディ宇宙センター(KSC)で一連の統合地上システム試験を完了した。01月25日、アルテミス II ミッションに先立ち、移動発射台と発射台 39B の高速フィルムカメラと高速デジタルカメラのテストが KSC 宇宙港で成功裏に行われた。
 

Credit : NASA
 

アルテミス I 完了後、チームは 68 台の高速度カメラを更新した。この高速度カメラは、カウントダウンの最後の 12 秒間に起動し、打ち上げ中のロケットとその周辺の地上構造を映し出す。この画像は打ち上げ後の詳細な分析にも使用される。
 

今回のアップデイトに含まれる主なカメラ

・ロケットと宇宙船の適切な視野を確保するためのソフトウェアと手順
・高速デジタルカメラのファームウェアとデジタルレコーダソフトウェアによる映像品質の向上
・正確なセットアップを保証する光学制御システムソフトウェア
・フェースプレート・パージ・ハードウェアのアップグレード(カメラレンズの近くにある小さなツールで、少量のガス状窒素を放出し、レンズに付着した水分を取り除く)
 

パッドの消音システムをチェックするための水流テストの間、チームはこれらのカメラを打ち上げカウントダウン構成にセットアップしてテストした。このテストでは、カメラの視野とアップグレードされたフェースプレート・パージ・ハードウェアがすべて正常に機能することが確認された。2023年09月、KSC とアラバマ州ハンツビルにある NASA マーシャル宇宙飛行センターのチームは、将来のアルテミス・ミッションに使用する SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットの改良型固体ロケットブースターの高温燃焼試験中にカメラのテストも行った。

KSC チームの次の作業は、近くの発射場からの夜間の商業ロケット打ち上げでカメラのダイナミックレンジをテストすることになる。各作業の後、チームは映像を分析し、各カメラが期待通りの性能を発揮することを確認する。
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office