NASA OSIRIS-REx Mission「オシリス(オサイリス)レックス探査機、地球フライバイのための軌道調整最終マヌーバを完了」

原文 : July 26, 2023 : NASA's OSIRIS-REx Spacecraft Adjusts Course to Get Closer to Earth

Lonnie Shekhtman Posted on July 26, 2023


07月26日、NASA の探査機OSIRIS-RExは約63秒間エンジンを噴射し、わずかに地球に接近するコースをとった。
 

追跡した確認データからは、OSIRIS-REx はその速度(速度と方向を含む)を時速 1.3 マイル(2 キロ)の変更が確認された。このようなコース調整は、探査機が09月24日に地球に接近して小惑星ベンヌのサンプルカプセルを投下するためである。

探査機は現在(07月下旬の数値)、地球から2400 万マイル(3860 万キロメートル)の距離にあり、時速 22000 マイル(約 35000 キロメートル)で地球に向かっている。
 



今後数日間、エンジニアたちは、今日のエンジン燃焼の前後に収集されたデータ(ドップラーレーダのデータを含む)を使って、マヌーバ(軌道修正操縦)が計画通りに実行され、探査機が地球に還る正しい軌道にあることを確認する。

今日の軌道修正マヌーバは、OSIRIS-REx が09月24日に地球に帰還するために必要な最終調整である。09月10日と17日のあと二回のマヌーバは、ソルトレイクシティ近郊にある国防総省のユタ試験訓練場にカプセルを着地させるために、探査機からのリエントリ・カプセル放出地点をコントロールするためのものである。
 

More About the Mission(ミッションの詳細)

Goddard は、OSIRIS-REx の全体的なミッション管理、システムエンジニアリング、および安全性とミッションの保証を提供する。アリゾナ大学ツーソン校の Dante Lauretta(ダンテ・ローレッタ)が主任研究員である。大学は、科学チームとミッションの科学観測計画およびデータ処理を主導している。コロラド州リトルトンにあるロッキードマーティンスペースは、宇宙船を製造し、飛行操作を担う。Goddard と KinetX Aerospace は、OSIRIS-REx 探査機のナビゲートを担当している。OSIRIS-REx は、NASA ニューフロンティア計画の三番目のミッションであり、アラバマ州ハンツビルにある NASA マーシャル宇宙飛行センターによって管理されている。

OSIRIS-REx の詳細については、以下のWebサイトをご覧いただきたい。

OSIRIS-REx | NASA
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office