NASA Artemis(アルテミス) I SLS「Artemis I - Flight Day 26:Orion 宇宙船が水しぶきを上げて着水.歴史的な Artemis(アルテミス)I ミッションが終了」

原文 : December 11, 2022 : Artemis I - Flight Day 26: Orion splashes down, concluding historic Artemis I mission

cballart Posted on December 11, 2022 01:17 pm, (CST)
 

Orion(オリオン、オライオン)宇宙船は、Artemis(アルテミス)I ミッションの最後の重要なマイルストーンとして地球海洋へのスプラッシュダウン(着水)に臨み、9:40 PST(12:40 EST)、パラシュート展開を成功させ無事に着水した。エンジニアは、宇宙船が海面にある間に、いくつかの追加テストを行い、その後、宇宙船の電源をシャットダウンして「USS ポートランド(回収船)」にいる回収チームに引き渡す。
 

Imahe caption :
米国東部時間2022年12月11日午後12時40分(日本時間12日午前02時40分)、NASA Artemis(アルテミス)I ミッション宇宙船 Orion が、25日半に渡る月周回ミッションを終え、太平洋に着水した。宇宙船は、NASA の着陸・回収チーム、米海軍、国防総省のパートナーによって、「USS ポートランド」船内に回収される。
Credit : NASA/Kim Shiflett
 

NASA の回収責任者の指示に従って、海軍のダイバーや他のチームメンバーが、数隻の膨張式ボート(ゴムボート)に乗って海洋に浮かぶ宇宙船に近づく。宇宙船を回収船のウェルデッキに引き込む準備ができたらダイバーは、宇宙船を回収船に引き込むためのウィンチ・ラインと呼ばれるケーブルと、クルー・モジュールのポイントに取り付ける最大で四本のテンド・ラインを追加で取り付ける。ウィンチは、宇宙船を回収船のウェルデッキ内にある特別に設計されたクレードルに引き込み、他のラインは宇宙船の動きを制御することになる。宇宙船がクレードル室内に位置したら、技術者がウェルデッキの水を抜いて、クレードルに固定する。

回収船は、宇宙船をサンディエゴ海軍基地に運び、直ちに NASA KSC(ケネディ宇宙センター)で点検される。フロリダの技術者は、宇宙船に記録されたデータの回収、搭載されたペイロードの取り外しなど、徹底的な点検を行う予定だ。

Artemis(アルテミス)I は、NASA の深宇宙探査システム(オリオン宇宙船、SLS ロケット、それを支える地上システム)の初回の統合試験であり、月における複雑な一連の現代ミッションの最初のものである。アルテミス・ミッションを通じて、NASA は科学的発見のための長期的な月面プレゼンスを確立し、火星への有人ミッションの準備を行う予定だ。
 

この Artemis I ミッションの画像は、NASA のジョンソンスペースセンターの ” Flickr ” アカウントと ” イメージ・ビデオライブラリ ” で閲覧が可能だ。
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office