NASA Artemis(アルテミス) I SLS「Artemis I - Flight Day 21:Orion 宇宙船が月の重力圏から離れ、故郷へ向かう」

原文 : December 06, 2022 : Artemis I - Flight Day 21: Orion Leaves Lunar Sphere of Influence, Heads for Home

Sandra Jones Posted on December 06, 2022 09:56 pm, (CST)
 

Orion(オリオン、オライオン)宇宙船は、12月11日(日)の地球着水に向けたフライバイ燃焼から1日も経ってはいないが、12月06日(火)午前01時29分(CST:米国中部標準時、日本より 15 時間遅れ)、Artemis(アルテミス)I ミッションとしては最後の月面重力圏離脱に達した。現在の宇宙船に作用する主な重力は、地球の重力となっている。
 

Imahe caption :
2022年12月05日 Artemis(アルテミス)I ミッションの 20 日目に、Orion の太陽電池アレイ片方の先端にあるカメラによって撮影されたこの画像。月の裏側の一部が宇宙船のすぐ向こうに大きく迫っている。
Credit : NASA
 

宇宙船は、午前04時43分に反応制御系スラスタを用いて四回目の帰還軌道修正燃焼を無事に終えた。この燃焼は 5.7 秒間続き、宇宙船の速度を 0.6 フィート/秒変化させた。

飛行制御装置は、宇宙船搭載のカメラを使い、クルーモジュールの熱保護システムとサービスモジュールの点検を行った。これは、三回予定されている宇宙船外部点検のうちの二回目となる。この点検は、宇宙ゴミの多い軌道を飛行した後の宇宙船の外表面の詳細な画像を取得するために、ミッション初期に一度実施され、画像を確認した結果、懸念事項はないことが報告された。帰還段階におけるこの二度目の点検は、再突入の数日前に宇宙船の全体的な現状を評価するために行われている。

どちらの検査でも、Integrated Communications Officer(統合通信士:INCO)が太陽電池パネルのカメラに指示を出し、一連の静止画を取得した。ヒューストンの NASA Johnson Space Center(ジョンソン宇宙センター)で、エンジニアと管制官が今後数日間にわたり画像を精査する予定だ。

12月06日午後05時半過ぎ(CST)、宇宙船は地球から 244,000 マイル、月から約 79,000 マイルを時速 500 マイルで航行していた。
 

この Artemis I ミッションの画像は、NASA のジョンソンスペースセンターの ” Flickr ” アカウントと ” イメージ・ビデオライブラリ ” で閲覧が可能だ。
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office