Space Topics 2022
NASA Blogs (Ja) 日本語訳解説
NASA は、Artemis I 計画での極低温実証試験と打ち上げ日程を設定、パッドでの作業は継続中
NASA Artemis(アルテミス) I SLS「NASA は、Artemis I 計画での極低温実証試験と打ち上げ日程を設定、パッドでの作業は継続中」
原文 : September 12, 2022 : NASA Adjusts Dates for Artemis I Cryogenic Demonstration Test and Launch; Progress at Pad Continues
Rachel Kraft Posted on September 12, 2022 06:41 pm
NASA は、Artemis(アルテミス) I(スペースローンチシステムロケットによって月を目指すオリオン無人宇宙船の統合フライトテスト)の極低温実証試験と次の打ち上げ機会の目標日を調整した。アルテミス I チームは、09月21日(水:EDT)までに実証試験を実施し、09月27日(金)の打ち上げ機会を要求しているが、10月02日(金)のバックアップ機会も併せて検討されている。
改めて設定された日程は、極低温実証試験の準備に多くの時間を割くことができ、その後打ち上げの準備時間に余裕を持たせることを念頭に慎重に考慮したものだ。また、この日程により、管理者は運用チームにも十分な休息を取らせ、極低温推進剤の補給を行うことができる。
NASA と SpaceX は、国際宇宙ステーションへの Crew-5 ミッションの打ち上げ目標を10月03日(月)午後12時45分(EDT)以降としている。各チームは、Artemis I の計画と並行して、今後の商業クルー打ち上げ計画を進めており、今後数週間にわたり、両方の打ち上げスケジュールが共に評価され続けることになりる。NASA と SpaceX は、Artemis I と Crew-5 の打上げ前の処理のマイルストーンを確認し、障害が潜んでいないかを調査する予定である。NASA の Crew-4 地球帰還は、Crew-5 との宇宙ステーションでの短いハンドオーバーの後、引き続き計画される予定となっている。
週末、アルテミス I チームは、先週までに二つのシールを交換した液体水素燃料供給ラインのクイックディスコネクトの地上側とロケット側のプレートを再接続し、水素漏れ箇所の修復作業を完了した。今週は、低温タンク実証試験前に、二枚のプレートがしっかりと結合していることを確認するため、常温で試験を行い、試験の準備を開始する予定となっている。この試験では、打ち上げ制御担当者が、超低温の液体酸素と液体水素を SLS ロケットのコアステージと中間低温推進段に充填する予定だ。これにより、水素漏れが修復されたことを確認し、システムに対する熱および圧力関連のストレスを軽減するよう設計された最新の推進剤充填手順を評価し、キックスタート・ブリード試験を行い、事前加圧方式を評価する。
NASA は、飛行終了システムの現行試験要件の延長を求める東部射場の審査プロセスを引き続き重視し、必要に応じて追加の情報とデータを提供している。これと並行して、極低温実証試験と打ち上げのための準備も進めており、この要求が承認されたのちに、打ち上げが可能性となる。
チームが求めている打ち上げ日程は以下の通り。
09月27日:EDT 午前11時37分から70分間。
10月02日:EDT 午後14時52分から109分間。
Akira IMOTO
Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan