NASA Artemis I SLS「アルテミス I ウェットドレスリハーサルの最新情報」
 

NASA は、修正された「ウェットドレスリハーサル」を計画している。主にコアステージのタンキング(推進剤の注入)と、KSC の地上システムによる中間低温推進ステージ(ICPS)の最小限の推進剤操作に重点を置く。この試験で必要とされる搭載手順の変更により、「修正ウェットドレスリハーサル」テストは04月12日(火)に打ち上げチームを発射管制センター内の各ステーションへ配置(カウントダウン実施のために)、04月14日(木)にタンキングを再開する予定だ。
「ウェットドレスリハーサル」は、カウントダウンの手順を改良、重要なモデルとソフトウェアインターフェースを検証する大事な機会である。この試験によってエンジニアは、打ち上げを無事に終えるための重要な「準備」が整うことになる。

エンジニアは、期待通りに機能しないヘリウムチェックバルブ(逆止弁)を特定し、フライトハードウェアの安全性を確保するために、これらの変更が必要であると判断した。ヘリウムは、推進剤を充填する前にエンジンをクリーニングしたり、推進剤を排出する際のラインのクリアランス、また推進剤を排出したりと、さまざまな操作に使用される。逆止弁は、液体や気体を特定の方向に流し、逆流を防ぐための弁の一種。ヘリウム逆止弁は約 3 インチの長さで、ヘリウムがロケット本体の外に逆流するのを防ぐ。

修正検査の後、SLS ロケットと Orion 宇宙船はビークル組立棟(VAB)に戻り、エンジニアが逆止弁の評価を行い、必要であれば交換する予定。VAB に戻して逆止弁を交換することは、チームにとって容易いことだ。

NASA は04月11日(EDT)に遠隔会議を開催し、詳細を説明する予定である。Artemis(アルテミス)I ミッションの「修正ウェットドレスリハーサル」テストの前のカウントダウンのタイムラインに関する最新情報は、このブログでご確認頂きたい。
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office