NASA ボイジャー探査機「NASA Voyager(ボイジャー)2号機、地球との双方向の通信が停止」

原文 : July 28, 2023 - NASA Mission Update: Voyager 2 Communications Pause

探査機のアンテナが地球方向に再設定されれば、通信は再開されるとみられる。
 

このアーティストコンセプトは、NASA ボイジャー探査機が星間空間に入ることを示している。この地域は、過去に起こった巨大な星の死によって放出されるプラズマによって支配されている。
Image credit: NASA/JPL-Caltech
 

07月21日にNASA 探査機ボイジャー2号に送信された一連のコマンドにより、アンテナの方向が地球から離れてしまった。ボイジャー2号は現在、地球からのコマンドを受信することも、データを地球に送信することもできていない。

ボイジャー2号は地球から 123 億マイル(約 199 億 km)以上離れており、今回打たれたコマンドによる姿勢変化のため、ボイジャー2号と NASA のディープ・スペース・ネットワーク(DSN)の地上アンテナとの通信が中断された。探査機から送信されるデータは DSN に届かなくなり、探査機は地上の管制官からのコマンドを受信していない。

ボイジャー2号は毎年何度も姿勢をリセットしてアンテナを地球に向け続けるようプログラムされており、次のリセットは10月15日に行われる。ミッション・チームは、ボイジャー2号がサイレントな状況の中でも計画された軌道を維持することを願っている。
 

地球から約 150 億マイル(240 億キロメートル)離れたボイジャー1号は、これまで通り通常運転を続けている。
 

ボイジャーの詳細は以下からご覧頂きたい。

https://voyager.jpl.nasa.gov/
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office