JPL News (Ja) - Space Topics 2023
JPL News (Ja) 日本語訳解説
47 回目の木星フライバイ完了後のダウンリンク中断も、データ保存に問題ないと推測
NASA Juno(ジュノー)ミッション「NASA Juno チーム、48 回目の木星フライバイ時に取得のカメラデータ評価を実施」
原文 : January 27, 2023 : NASA’s Juno Team Assessing Camera After 48th Flyby of Jupiter
Juno 探査機搭載の JunoCam が撮影した画像の大半が取得できなかった原因を究明するため、エンジニアリングデータの評価中だ。
Image Caption :
木星の南半球から撮ったこの画像は、2023年01月22日のフライバイ中に発生した問題からカメラが正常動作に戻った後、高度 77,507 マイル(124,735 キロメートル)から搭載された JunoCam イメージャによって撮影されたもの。1ピクセルあたり 52 マイル(84 キロメートル)の解像度で取得。
Image Credit : NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
NASA 木星探査機 Juno に搭載された JunoCam イメージャは、2023年01月22日に木星をフライバイした際、計画されたすべての画像を取得できなかった。探査機から受け取ったデータによると、12月に木星に接近した際、フライバイの準備としてカメラの電源を入れた際に異常な温度上昇が見られたのと同様の問題がカメラに再び発生したようだ。
しかし今回は、この問題がより長い時間(12月の接近時の 36 分に対し、23 時間)続いたため、フライバイにより取得できるであろう最初の 214 枚の JunoCam 画像が使用不能になった。前回と同様、温度上昇の原因となった異常が解消されると、カメラは通常動作に戻り、残りの後半 44 枚の画像は良好な画質で使用することができた。
ミッションチームは、直近の 2 回のフライバイ(ミッションの 47 回目と 48 回目)で取得した JunoCam エンジニアリングデータを評価し、異常の根本原因と緩和策を調査している。JunoCam は現在のところ電源を入れたままであり、カメラはノミナルな状態で動作し続けている。
JunoCam は、木星の雲頂を撮影するために設計された可視光カラーカメラだ。特に一般公開を目的として搭載されたが、科学調査においても重要であることが証明されている。このカメラは当初、木星の高エネルギー粒子環境下で最小でもも 7 周は動作するように設計されていたが、それをはるかに超える長い期間にわたって動作している。
49 回目となる次の木星フライバイは03月01日に予定している。
Juno の詳細については、以下のURLを参照頂きたい。
News Media Contact
DC Agle
Jet Propulsion Laboratory, Pasadena, Calif.
Karen Fox / Alana Johnson
NASA Headquarters, Washington
Deb Schmid
Southwest Research Institute, San Antonio
Akira IMOTO
Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan