カッシーニ探査機 : リングの間に地球と月を捉える

NASA カッシーニ探査機から届いた新しい画像は、土星の氷のリングの間で光の点のような地球を写し出しています。
 


Image credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute
 

カッシーニ探査機は、2017年4月12日午後10時41分(PDT)にこれを撮像しました。カッシーニは地球から8億7000万マイル(14億キロメートル)離れており、画像で確認するには小さすぎるものの、撮像時、カッシーニに面していたのは、地球の南大西洋の一部です。

撮像の一部を切り取った以下の画像では、地球の月もはっきり確認出来ます。
 


 

この撮像では、Keeler と Encke のギャップが見える A リング(上段の画像上部)とFリング(上段の画像下部)を捉えています。この観測の間、カッシーニ探査機は、太陽光によって土星の円盤に遮られるバックライトの状態でリングを観測していました。

土星から見ると、地球など太陽系内惑星はすべて太陽の近くにあり、このような画像として簡単に捕らえられますが、これらの機会は通常ミッション中には稀なことです。F リングは、この撮像状態からは特に明るく見えます。
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office