Dawn ミッション:ケレスの鮮明な画像が届く


NASA のドーン探査機によるケレスの画像は、前例のない精細さで、円錐形の山を含むクレータ、網状の亀裂など、この小さな世界の特徴を見せてくれる。
 

Imahe caption :
Dawn 探査機は、915 マイル(1,470 キロメートル)の距離から、ケレスのこの高くて円錐形の山を捉えた。南半球に位置するこの山は、6マイル(4マイル)の高さを持つ。
Image credit: NASA/JPL-Caltech
 

「ドーンの新しい軌道での探査は、野心的であり、完璧だ。天体は以前の探査より三倍精細に捉えられ、この準惑星の魅力を明らかにしている。」と、NASA のジェット推進研究所のチーフエンジニア、Marc Rayman は語った。

現在の軌道は高度 1470 km で、ドーンはケレス表面をキャプチャして送信するのに11日を要する。この11日は 14 の軌道から構成されている。次の二ヶ月間、ドーンはセレス全体を 6 回キャプチャする。

ドーンの使用するカメラは天体表面を徹底的に撮影し、3D モデルさえ可能になる。この軌道からの画像は、ピクセルあたり 140 m の解像度だ。

また同時に、可視および赤外分光カメラから天体表面の鉱物の様子を知ることが出来る。

技術者と科学者はケレスの重力の測定から、次回のドーンの軌道を計画する。この軌道はこれまでのどれよりも低い 375 km の予定で、ドーンは10月下旬にこの軌道に向かう。



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO. TPSJ Editorial Office