Dawn 探査機:ケレスの北極を捉える

探査機ドーンが準惑星ケレスの北極が陽に照らされている様子を撮影した。撮影は4月10日に距離33000 kmから行われ、これまでで一番解像度の高い画像だ。
 

Image Caption :
このアニメーションは、2015年04月10日に Dawn 探査機が撮像した矮惑星(Dwarf Planet)ケレスの北極部分。Dawn のフレーミングカメラによってこの画像を取得したのは、ケレスの上空 21,000 マイル(33,000 キロメートル)の距離。画像をクリックすると [393kb] のアニメーションを表示する。
Image Credit : NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA
 

引き続き、ケレス表面の更に解像度の高い撮影が行われる予定だ。

探査機ドーンは3月6日に、準惑星の軌道に乗る初の宇宙船として準惑星ケレスに到達した。ケレス到達前には、2011年から2012年にかけて巨大隕石ベスタを探索していた。探査機ドーンはふたつの地球圏外の天体の軌道に乗った初の探査機でもある。

準惑星ケレスの直径は約 950 km、火星と木星の間に広がる隕石帯の中でもっとも巨大な天体だ。探査機ドーンはイオン推進エンジンで操船し、4月23日にケレスの軌道 (science orbit)に乗る。5月9日までは高度 13500 km を維持し、その後低高度へ移行する予定だ。
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office