15th anniversary


「はやぶさ」打ち上げから15年

May 09, 2018

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Episode #1

「はやぶさ」打ち上げから15年
今日は2018年5月9日(執筆時)。相模原市では、先週の暑さからがらりと変わって、小雨交じりの涼しい日になりました。

2003年5月9日に小惑星探査機「はやぶさ」が打ち上がってからちょうど15年です。「はやぶさ」が打ち上げられてからもうそんなに経ってしまったのかというのが実感で、まさに“光陰矢のごとし”ですね。その15年後の今、「はやぶさ2」が小惑星リュウグウまであと9kmまで迫っていることを思うと、いろいろと感慨深いものがあります。

「はやぶさ」のときは、世界初の挑戦ということで、何が起こるか全く予測する余裕も無く、次から次へと無我夢中でミッションに対応していました。「はやぶさ2」では、「はやぶさ」の経験があるので余裕がありそうですが、個人的にはむしろ逆です。何が起こるか分からないという不安感(あるいは恐怖感と言ってもよいかもしれません)が、「はやぶさ」のときよりも強いです。「はやぶさ」のときは、“怖いもの知らず”だったのでしょう。

それにしても小惑星リュウグウ、いったいどんな小惑星なのでしょうか。「はやぶさ」が訪れた小惑星イトカワについては、初めてその姿を見たときに体中を衝撃が走ったことを覚えています。イトカワを見ただけで、ミッションが成功だと直感したくらいです。リュウグウについては、イトカワよりも事前の情報が少ないわけで、いったいどのような姿をしているのか、非常に楽しみです。それが分かるのもあと1ヶ月ちょっと先に迫ってきました。

小惑星探査に限らず、太陽系そして宇宙にはまだまだ多くの未知の世界が広がっています。そのような未知の世界に挑戦できる(それも2度も!)というのは本当に幸せだと思っています。今年は、この「はやぶさ2」以外にも米国のOSIRIS-REx(オサイリス・レックス)が小惑星Bennu(ベヌー)に到着しますし、日欧の共同ミッションであるBepiColombo(ベピコロンボ)も打ち上げられます。また、すでに5月5日に打ち上げられた米国のInSight(インサイト)が年内には火星に到着します。太陽系好き人間にとっては、非常にエキサイティングな年になりそうです。あ、火星大接近もありますね。

■昔話のついでに:
「はやぶさ」が打ち上がるよりもかなり前の2000年12月3日(こちらは、何と「はやぶさ2」の打ち上げのちょうど14年前!)に講演をしたパワーポイントがありました。特に「はやぶさ」と将来ミッションに関係した何枚かを抜粋してみます。懐かしいものですが、当時からいろいろ大変だったことや、かなり先進的な検討をしていたことなどが分かります。

小惑星から表面物質を持ち帰る : スライド

■ 後記:
ご存じの方も多いかと思いますが、宇宙研にいらっしゃった的川先生によるYMコラムという非常に面白いコラムがあります。その名前をリバースしたものがこのMYコラムです。的川先生ほど面白い文章は書けませんが、「はやぶさ」打ち上げ15周年を機に始めてみます。

MY(吉川真)2018年05月09日 記

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