Space Topics 2026
NASA mission Artemis 日本語訳解説
” I Am Artemis ” ダースティン・ゴーメルト
NASA Artemis II SLS「 ” I Am Artemis ” Dustin Gohmert(ダースティン・ゴーメルト)」
原文 : January 23, 2026 : I Am Artemis: Dustin Gohmert
この『I Am Artemis』シリーズの原文には、ご本人の音声が収録されております。ぜひお聴きください。
NASA の月周回ミッション「Artemis(アルテミス)II」において、Orion(オリオン)宇宙船内の宇宙飛行士は、飛行中の安全を守るために設計された特殊な圧力スーツを着用する。ヒューストンの NASA ジョンソン宇宙センターでは、Dustin Gohmert(ダスティン・ゴーメルトまたはゴーマート)が「オリオン乗組員生存システム(Orion Crew Survival System:OCSS)」と呼ばれるこのスーツの開発チームを率いている。
「私たちは搭乗クルーと協力し、『これが私たちの設計コンセプト。宇宙飛行環境下で実際にどう機能するのか?』を議論する」とゴーメルトは語る。
「設計を進化させる過程で、クルーの意見を反映させ、安全への要望だけでなく、現実的な影響も考慮しながら、時間をかけてスーツを改良していくのだ」
宇宙服は打ち上げ当日、月付近でのミッションの危険性の高い段階、地球への高速帰還時、および緊急事態発生時に宇宙飛行士を保護する。OCSS 宇宙服は緊急時に最大 6 日間の生命維持が可能であり、地球帰還中に必要な酸素供給、水分補給、食料供給、排泄物処理を宇宙飛行士に提供できる。
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ヒューストンの NASA ジョンソン宇宙センター内 OCSS ラボに座る、ダスティン・ゴーメルト(オリオン乗組員生存システム(OCSS)マネージャー)。
Credit : NASA/Rad Sinyak
「緊急時には、実質的に自分の体よりわずか数センチ大きいだけの”個人用宇宙船”の中で生活することになる」とゴーメルトは述べた。
「それが宇宙での生存の現実だ」
オリオン搭乗員生存システム研究所のゴーメルト率いるチームは、宇宙服作製の全工程を管理している。これには製造、設計、認証、ミッション向け試験に加え、オリオン宇宙船との統合も含まれる。彼らの仕事は、宇宙服が安全に維持できる内部圧力とその持続時間といった技術的課題に取り組むものだ。
チームは宇宙飛行士の体格に合わせて各宇宙服を特注で製作する。クルーは精密なサイズ測定と複数回のフィット・チェックを受け精度を確保し、そのフィードバックが宇宙服の設計進化と改良の重要な要素となっている。
Imahe caption :
オリオン乗組員生存システム(OCSS)マネージャーのダスティン・ゴーメルトと彼のチームは、ヒューストンの NASA ジョンソン宇宙センター内 OCSS ラボにおいて、アルテミス II ミッション搭乗員クリスティーナ・コックと共にフライトスーツの長期間適合性検査を実施した。
Credit : NASA/Josh Valcarcel
ゴーメルトはテキサス大学サンアントニオ校で機械工学の学士号、テキサス大学オースティン校で工学修士号を取得後、United Space Alliance(ユナイテッド・スペース・アライアンス)に勤務し、その後 NASA の公務員となった。スペースシャトル計画終了まで従事した後、オリオン計画に移行。キャリアを通じてスーツに携わることは、技術的に挑戦的であると同時に、深く個人的な責任を伴う仕事であった。
「その重責は計り知れない。搭乗員の安全と任務の遂行において、彼らとチームが共有する究極の責任を自覚しているからだ。我々のあらゆる思考、書き記す一枚一枚の書類総ての重要さ。搭乗員こそが最優先事項なのだ」
NASA が アルテミス II 計画で深宇宙探査に臨む中、ゴーメルトの役割は、宇宙飛行士を安全に月周回軌道へ送り届け、帰還させることに寄与する。
「私は最後の月面着陸後に生まれた」と彼は語った。
「実際に次の月着陸計画に関われるとは、胸が熱くなる思いだ。あらゆる意味で畏敬の念を抱かせる出来事だ」
主任訓練官 Jacki Mahaffey | Next Post
アルテミス計画の全貌については、以下で特集しております。
Akira IMOTO
Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan


