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Q. サンプリングに先立つ”爆撃”物は何だろう?汚染を避けるための工夫を知りたい。絶妙な”破壊程度”が求められる射出速度(エネルギー?)の設定は事前固定値?射出時の反動を回避する仕組みは?(無反動砲?汚染を避けるためにはバネを使いたい所と思うけど、反動が大きすぎるかも)そもそもエネルギーは高く無く、反動キャンセルエネルギーは姿勢制御エンジン利用? 真空環境、無重力環境、汚染回避等々、想像を超えたものなんでしょうね。

June 24, 2018 - 渋谷伸一 : 69才
 

A. サンプリングは3回まで行うことができますが、衝突装置というものを使って人工的なクレーターを作ってからのサンプリングは最後に行います。衝突装置は円筒形の箱のようなもので、これは探査機からゆっくり切り離します。ですから探査機の方には大きな反動はありません。衝突装置を切り離すと探査機の方は急いで小惑星の反対側に隠れます。すると衝突装置が数百メートル上空で爆発し、約2kgの銅の塊を秒速2kmに加速し、それが表面に衝突して人工的なクレーターをつくることになります。ですから銅は表面にぶつかって表面を汚染してしまうことになりますが、リュウグウのような小惑星表面には銅は存在しないと考えられるので、小惑星固有の物質と区別できるので問題ありません。一方、銅を加速するための爆薬が表面を汚染する可能性がありますが、かなり上空で爆発するので、小惑星表面を汚染する量は少ないと考えています。


Q. I am interested on the 11 separable payloads. Are available to the public details on how the 4 rovers/landers work? They look very interesting, but I can't find anything around; I would like to create a a printable 3d model of each of them, but with information I currently have, they would be just three prisms and one cube. Also the locomotion systems they are going to use are very interesting, but can't find much informations on them. What about DCAM3? How is it placed? Does it have locomotion system? Thank.

June 24, 2018 - Luca : 45才
 

A. As for MASCOT (small lander), please see the web of DLR, such as http://www.dlr.de/irs/en/desktopdefault.aspx/tabid-11302/#gallery/28470

I think you can find the locomotion system here. As for MINERVA-II, I think there are no web where detail information is written.

DCAM3 is a heritage from ICAROS mission, which is the solar power sail of Japan. It does not have locomotion system, but when it is released from the spacecraft, DCAM3 spins so that it can maintain its atitude.


Q. いよいよリュウグウに到着間近!どんな姿の星なのか、いまからワクワクしています。 サンプルリターンを計画していると思いますが、地球に持ち帰るコトが出来る量(体積や重さなど)は、どのように想定していますか?また、持ち帰ることができる限られた量の中で、持ち帰る物質の取捨選択などはありますか? 遠い遠い星の一部は、小さくても未知の希望がたくさん詰まっていますね。はやぶさ2が運ぶ夢のかけらを地球で心待ちにしています!

June 23, 2018 - 冬乃 : 33才
 

A. 「はやぶさ2」が目標にしているサンプル採取量は、0.1グラムです。たった0.1グラムと思われるかと思いますが、0.1グラムあると想定している分析を行うことができるのです。

「はやぶさ2」のサンプルの取り方は、筒状の足が小惑星表面に触ったときにその内側に弾丸を発射して表面を砕いて破片が筒の内側を上昇してケースに入るというやり方ですので、そもそも多くのサンプルは採取できません。地上でいろいろな実験をしましたが、0.1グラムという目標は達せられそうです。

なお、「はやぶさ2」は三回タッチダウンをしてサンプルを取ることができますが、サンプルはそれぞれ別の部屋に入ります。ですから、異なる場所からのサンプルが混ざらないようにできるわけです。持ち帰る物質の取捨選択はできませんが、サンプルを採取する場所は選ぶことができます。


Q. リュウグウと同じ軌道に導くためにはどのような技術を使うのでしょうか?少しづつ修正を加えている こととは思いますが、まずは、リュウグウと同じ軌道面にもっていってから、曲率というか半径を方向を合わせていくのでしょうか、質量がリュウグウとは違うので、追いつこうと速度を上げると軌道から 外れてしまうように思えるのですが、どのような手順、方法を駆使して、リュウグウと並走に持ち込むのでしょうか気になっています。

June 03, 2018 - 相澤秀邦 : 64才
 

A. 2015年12月3日に地球スイングバイをしましたが、スイングバイによって探査機の軌道面がリュウグウの軌道面に近づけました。その後、2年半にわたってときどきイオンエンジンを噴きながら少しずつ軌道をリュウグウの軌道に近づけていきました。つまり、探査機の軌道をだんだんと大きくなるように加速していったわけです。ここでリュウグウとの質量の違いは特に関係しません。

探査機には太陽からの引力が一番強く働きますが、その他に惑星からの引力も考慮して軌道を計算していきます。また、太陽からの光の圧力も探査機の軌道に影響するので考慮します。このようないろいろな力を考慮しながらリュウグウと同じ軌道になるようにイオンエンジンで軌道制御をしました。なお、リュウグウに到着するとリュウグウの引力も推定して、探査機の軌道制御をします。「はやぶさ2」の太陽の周りを回る速度は、軌道上の位置によってかなり変わります。太陽に近いと速度が速くなって最も速いと秒速33kmくらいになります。これは時速12万kmです。太陽から遠くなると速度は遅くなり、最も遅いときは秒速約23km(時速約8万3千km)になります。


Q. 採取したサンプルは有機物になる可能性が高いですが、地球に戻ってくるまで熱で変質しないようない保冷庫みたいな工夫はあるのでしょうか?

June 03, 2018 - グレート : 58才
 

A. 「はやぶさ2」のカプセルには保冷庫はありません。「はやぶさ」のカプセルは、地球大気に飛び込んだときにその表面温度が3000度にもなったと言われています。ですが、カプセルの中は100度以下に保たれました。100度というと温度が高いと思われるかもしれませんが、「はやぶさ」が訪れた小惑星イトカワでは、表面温度が100度近くまで上がることがあります。ですから、カプセルの中の温度が100度くらいまで上昇しても問題はないわけです。

「はやぶさ2」がいくリュウグウについても、その表面温度はイトカワと同じくらいになるものと思われます。ですから、カプセルに保冷庫はなくて大丈夫です。リュウグウの温度は、TIR(中間赤外カメラ)で測定しますので、正確に分かります。


Q. (はやぶさ2探査機の)平均時速はどのくらいですか?

June 03, 2018 - きなこ : 16才
 

A. 「はやぶさ2」の太陽の周りを回る速度は、軌道上の位置によってかなり変わります。太陽に近いと速度が速くなって最も速いと秒速33kmくらいになります。これは時速12万kmです。太陽から遠くなると速度は遅くなり、最も遅いときは秒速約23km(時速約8万3千km)になります。


Q. 前回の「はやぶさ」プロジェクトではイトカワに到達するまでジャイロ軸の破損などトラブルが相次いだとのことだったが、今回「はやぶさ2」のプロジェクトにおいて大きなトラブルは発生していないか?またはすでに修正された事象はあるか?その場合プロジェクトに支障は起きないのか?

June 03, 2018 - きてぃ : 19才
 

A. 「はやぶさ2」のカプセルには保冷庫はありません。「はやぶさ」のカプセルは、地球大気に飛び込んだときにその表面温度が3000度にもなったと言われています。ですが、カプセルの中は100度以下に保たれました。100度というと温度が高いと思われるかもしれませんが、「はやぶさ」が訪れた小惑星イトカワでは、表面温度が100度近くまで上がることがあります。ですから、カプセルの中の温度が100度くらいまで上昇しても問題はないわけです。

「はやぶさ2」がいくリュウグウについても、その表面温度はイトカワと同じくらいになるものと思われます。ですから、カプセルに保冷庫はなくて大丈夫です。リュウグウの温度は、TIR(中間赤外カメラ)で測定しますので、正確に分かります。


Q. 今までイオンエンジンは合計でどのぐらいの使用時間になっていますか?

June 02, 2018 - やまたい : 14才
 

A. 2014年12月に「はやぶさ2」が打ち上げられてから2018年6月に小惑星リュウグウに到着するまでの間にイオンエンジンを動作させた時間は、約6515時間になります。この時間は、たとえば同時に何台のイオンエンジンを運転しているかは気にせずに集計したものです。つまり、イオンエンジンが1台以上運転されていた時間が約6515時間になります。イオンエンジンは合計4台搭載されていますので、それぞれのエンジンが運転された時間を合計してみると、約18073時間になります。このイオンエンジンで、秒速1015m分の加速をしました。ただし、宇宙空間の軌道運動のため、この速度分だけ探査機が速くなったわけではないのですが。この加速をするのに使われたキセノン(イオンエンジンから吹き出されるガスの成分)は約24kgです。キセノンはまだ42kg残っています。


Q. はやぶさ2にはいくつかアンテナが搭載されていますが、どのように使い分けているのですか?

June 02, 2018 - 帰宅部長 : 14才
 

A. はやぶさ2には高利得アンテナ(ハイゲイン・アンテナ)、中利得アンテナ(ミドルゲイン・アンテナ)、そして低利得アンテナ(ローゲイン・アンテナ)という3種類のアンテナが付いています。

ハイゲイン・アンテナは「はやぶさ2」では円盤形をした大きなアンテナで探査機の上面に2つついています。2つある理由は、使っている電波の種類が異なっているためで、片方がX帯、もう片方がKa帯の電波を使っています(Ka帯の方が同じ時間帯に4倍ほど多くのデータを送信できます。小惑星到着時にデータを送信するときに使う予定です)。ハイゲイン・アンテナは強い電波で高速の通信ができますが、アンテナの面を地球に向ける必要があります。アンテナは探査機に固定されていますから探査機の姿勢を変えて地球に向ける必要があるので、条件によっては必ずしも地球との通信を行うことができません。

ミドルゲイン・アンテナはホーン型をしているもので、探査機の上面についています。ホーンの向きを変えることができるので、探査機の姿勢を変更しなくてもある程度の範囲で地球との通信ができます。ハイゲイン・アンテナより通信の速度は遅くなります。

ローゲイン・アンテナはより小さなアンテナで、探査機の上面に1つ、下面に2つ付いています。指向性が広いアンテナなので、3つのローゲイン・アンテナを使うと、探査機がどのような姿勢にあっても、ほぼ通信が可能です。ただし、通信の速度は遅くなります。これらのアンテナの使い分けですが、基本的には探査機がどのような姿勢にあるかで使えるアンテナが決まることになります。もちろん、通信速度の速いアンテナを使う方が探査機の運用は楽になります。

※:ここで通信の速度とは、同じ時間により多くのデータを送れる場合を「速い」としています。電波の速度は光の速度と同じで変わりませんので、地上局から探査機に信号が伝わるのに必要な時間は、すべてのアンテナで同じです。


Q. はやぶさ2搭載の小型モニタカメラによる、タッチダウン時の画像撮影を行う予定はありますか?

June 02, 2018 - やまごん : 21才
 

A. 皆さんからのご寄付で搭載しました小型モニタカメラですが、可能ならタッチダウンの時に撮影をしたいと考えています。ただし、タッチダウンはいろいろ複雑な運用が入りますので、まずは、タッチダウンの運用を優先します。小型モニタカメラによる撮影ができないこともありうるのでご了承ください。

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