NASA Artemis II SLS「上段ヘリウム供給停滞を修復、発射台へのロールアウトを目指す」

原文 : March 03 (EST). 2026 : NASA Repairs Upper Stage Helium Flow, Preps Continue Ahead of Rollout
 

Imahe caption :
NASA クローラー・トランスポーター 2 が、Orion(オリオン)宇宙船を搭載した Artemis(アルテミス)II SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットを運搬し、2026年02月25日(水)にケネディ宇宙センターのロケット(車両)組立棟(VAB)に戻った。ロケットの上段へのヘリウム供給の不完全な流れをトラブル・シューティングするためである。作業完了後、SLS ロケットは発射施設 39B へ移動し、アルテミス II 有人試験飛行で四名の宇宙飛行士を月周回軌道へ送り戻すための準備が整えられる。
Credit : NASA
 

NASA の Artemis(アルテミス)II SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットと Orion(オリオン)宇宙船がケネディ宇宙センターのロケット(車両)組立棟に搬入され、技術者らは02月21日のウェット・ドレス・リハーサル後にヘリウムが上段へ流れなかった原因を調査するため、打ち上げ車両ステージ・アダプターにアクセスした。

エンジニアは、地上システムからロケットへヘリウムを流すクイックディスコネクト内のシールが経路を塞いでいたと特定。チームはクイックディスコネクトを取り外し、システムを再組み立て。問題が解決したことを確認するため、メカニズムに低流量のヘリウムを流すことで上段の修理検証を開始した。エンジニアはシールの外れを招いた原因を評価し、問題の再発防止に取り組んでいる。

上段の修理作業が進む中、技術者らはロケットの他のシステムの更新作業も進めている。飛行中止システムのエンドツーエンド再試験に先立ち、新たな飛行中止システム用バッテリーを起動させるとともに、上段、コア段、固体ロケットブースターの飛行用バッテリーを交換し、オリオン宇宙船の打ち上げ中止システム用バッテリーを充電している。コアステージ液体酸素ライン供給システムのシール交換作業は03月02日に開始された。完了後、チームは酸素テールサービスマストのアンビリカルプレートを再組み立てし、シール接合部の気密性を確認するため各種完全性試験を実施する。

NASA が04月の打ち上げ可能性に備え、今月下旬にロケットを再び発射台へ搬出する準備を進める中、ロケットと宇宙船の作業は今後数週間にわたり継続される。
 

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NASA SLS アルテミス II ミッション
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office