NASA Artemis II SLS「ロケット組立棟でアルテミス II の修理を開始」

原文 : February 26(EST). 2026 : Teams Begin Artemis II Repairs in Vehicle Assembly Building
 

NASA の Artemis(アルテミス)II SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットと Orion(オリオン)宇宙船が02月25日に車両組立棟(VAB)に到着すると、技術者たちは直ちに、02月21日のウェット・ドレス・リハーサル成功後にロケットの再構成作業中、SLS 上段へのヘリウム供給が中断した原因の究明に着手した。

修理のため、チームは打ち上げロケットステージアダプター内部に二組の内部アクセス・プラットフォームを設置中であり、対象箇所(ロケットの暫定極低温推進システム、すなわち上段ロケットの特定部位)を覆う断熱ブランケットの撤去が必要だ。この部位には複数のアンビリカル接続部が存在し、上段ロケットへのヘリウム充填用チューブも含まれる。ヘリウムは適切な環境条件の維持と、飛行時のステージ加圧に使用される。
 

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中間極低温推進段には 2 本のアンビリカルが装備されている。上部にある小型の ICPS 前方プレートには液体水素ベントと環境制御システム用エア・ラインが組み込まれている。下部にある大型の後方プレートは液体水素・液体酸素を供給し、ヘリウム用クイック・ディスコネクトと有害ガス検知装置を備える。
Credit : NASA
 

技術者らは、ヘリウム流量を阻害する原因を二つの可能性のある部品に絞り込んだ。配管のクイック・ディスコネクト部にあるシールと、その配管の反対側にある逆止弁である。

ロケットと宇宙船が VAB(組立棟)にある間、チームは SLS の上段、コア段、固体ロケット・ブースター用の新規バッテリーを装着するとともに、飛行中止システム、航空電子機器、制御システムの再試験を実施する。

Orion(オリオン)宇宙船の打ち上げ中止システム用バッテリーは再充電され、エンジニアは乗員モジュール内に収納されている物品の一部を更新する可能性がある。
 

Imahe caption :
SLS(スペース・ローンチ・システム)コア・ステージの液体水素用テール・サービス・マスト・アンビリカルの、飛行用プレートと地上用プレートを組み合わせた状態を示す。アンビリカル接続後、これらのインターフェース・プレートの間にクイック・ディスコネクト装置が配置され、コア・ステージ燃料タンクへの推進剤供給経路を確保する。テール・サービス・マスト・アンビリカルは、移動式発射台のゼロ・レベル・デッキから SLS ロケット・コア・ステージ後部セクションへ接続され、液体酸素・液体水素の流体ラインおよび電気ケーブル接続を提供。これにより、打ち上げ前作業中の推進剤取り扱いを支援する。
Credit : NASA
 

エンジニアは VAB(組立棟)での計画作業を最適化しており、今後の作業の多くは並行して実施可能である。データ・レビューの結果、修理作業の進捗、そして今後数日から数週間のスケジュールがどのように実現するか次第ではあるが、アルテミス II 有人月周回ロケットは04月の打ち上げ機会に向けて、発射施設 39B へ再びロール・アウトする予定である。
 

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アルテミス計画の全貌については、以下で特集しております。

NASA SLS アルテミス II ミッション
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office