NASA Artemis II SLS「 ” I Am Artemis ” ジェン・マドセン & トレイ・ペリーマン」

原文 : December 29, 2025 : I Am Artemis: Jen Madsen and Trey Perryman
 

NASA の Artemis(アルテミス)II ミッションでは、Jen Madsen(ジェン・マドセン)と Trey Perryman(トレイ・ペリーマン)が、四人の宇宙飛行士を乗せて月を周回する Orion(オリオン)宇宙船を監視するチームを率いる。チームはオリオン・ミッション評価室(Orion Mission Evaluation Room)で、オリオンのシステムと性能をリアル・タイムで監視・分析し、搭乗員の安全とミッションの成功を確保する。
 

ヒューストンの NASA KSC(ジョンソン宇宙センター)にあるミッション・コントロール・センター内のオリオン・ミッション評価室のリーダーとして、マドセンとペリーマンは、この部屋のコンソールを担当する NASA、Lockheed Martin(ロッキード・マーティン)、ESA(欧州宇宙機関)、Airbus(エアバス)の数十人の専門エンジニアたちが、アルテミス II に向けて準備を整えていることを確認する責任を担っている。

「ジェンと私はチーム全体の組織運営、訓練、実行を担当する。また、ミッション評価室の分析結果をプログラムおよび機関のリーダーシップ層に伝える上で重要な役割を担う」とペリーマンは語る。

ミッション・コントロールのホワイト・フライト・コントロール・ルームからオリオンを運用する飛行管制チームは、ミッション評価室の重要な知見に依存し、発生する可能性のある予期せぬ宇宙船の挙動への対応や、ミッション中のオリオンの性能データ分析を支援する。

乗員を乗せたオリオンによるアルテミス II は新たな課題と機会をもたらし、ミッション・コントロール内にオリオン・ミッション評価室という新たな空間を創出する。より多くの宇宙船システムが試験に供され、生命維持装置など従来飛行実績のないシステムを監視するため、評価室の専門知識と新たなコンソールが求められる。

「新たな能力、ミッション、そして素晴らしい新たな作業空間を得られることに、大きな興奮が広がっているんだ」とペリーマンは語った。

ペリーマンはミッション評価室の責任者に加え、オリオンのミッション・システム統合の責任者も務め、マドセンはオリオンの航空電子機器・電力・ソフトウェア部門の副責任者である。両者の共同リーダーシップ・スタイルは互いに補完し合う。ペリーマンは活力とチーム・スピリットで牽引し、マドセンは安定性と構造をもたらす。
 

Imahe caption :
アルテミス II オリオン ミッション評価室(Mission Evaluation Room:MER)。NASA ジョンソン宇宙センター(ヒューストン)のミッション・コントロール・センター内、オリオン・ミッション評価室に立つ主任評価官ジェン・マドセンとトレイ・ペリーマン。
Credit : NASA/Joel Kowsky
 

「私たちは互いに補い合っている」とマドセンは語る。
「そのバランスがチームにも反映されている」

スペース・シャトルや宇宙ステーションの運用経験を持つ元フライト・コントローラーであるペリーマンにとって、MER は個人的な意味を持つ有人宇宙飛行キャリアの集大成である。

「今はここから離れたくない」とペリーマンは語る。
「妻と私には四人の息子がいるが、彼ら自身もアルテミスにとても興奮している。それが私にとって意味深いものなんだ。そして彼らは、このミッションに深く関わっている父親の姿を見ることを喜んでいる」

マドセンは NASA でのキャリアをエンジニアとして始め、プログラム初期段階でオリオンの誘導・航法・制御システムの設計とシミュレーションを担当した。

「私は長年、コンピューター・シミュレーションやコード記述、解析業務に携わってきた。オリオンの設計、構築、試験を遂行した。だから今、この宇宙船の運用という偉業の一端を担えることに、ただただ驚嘆している」とマドセンは語る。

両リーダーにとって、アルテミス II ミッションは技術的な枠を超えた意義を持つ。宇宙船に搭乗する乗員がいる以上、これは深い人間的な使命なのだ。

「この施設で我々が取り組む仕事には、特別な重要性と注意深さが必要と感じている」とペリーマンは語る。
「特にオリオン MER において、宇宙船が搭乗員をいかに支えるかを理解することが不可欠。彼らを安全に帰還させることが何よりも重要なのだから」

「私たちは皆、搭乗員である Reid(リード)、Victor(ビクター)、Christina(クリスティーナ)、eremy(ジェレミー)をオリオン・ファミリーの仲間だと感じている」とマドセンは語った。
「設計段階から運用に至るまでのリスクに関する議論を行う際、私たちは宇宙船に乗っている友人たちのことを常に考えている」
 

アルテミス計画の全貌については、以下で特集しております。

NASA SLS アルテミス II ミッション
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office