Space Topics 2025
NASA Blogs (Ja) 日本語訳解説
NASA が、有人 Artemis(アルテミス)計画向けの新規液体水素タンクを試験
NASA Artemis II SLS「NASA が、有人 Artemis(アルテミス)計画向けの新規液体水素タンクを試験」
原文 : July 25, 2025 : NASA Tests New Liquid Hydrogen Tank for Crewed Artemis Missions
Credit : NASA
NASA の探査地上システム・プログラムのエンジニアらは、フロリダ州ケネディ宇宙センター(KSC)の Launch Complex(発射施設)39B において、SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットの推進剤として使用される極低温推進剤の一つを貯蔵する新型液体水素貯蔵タンクの試験を実施した。これは、四名の乗組員を乗せて月を周回した後、10日間で帰還する初の有人 Artemis(アルテミス)計画ミッションに向けた準備の一環である。
SLS は約 60 万ガロンの冷却液体水素を保持するため、打ち上げ試行間の時間を最小限に抑えるべく、チームは発射台に追加の液体水素貯蔵タンクを設置した。発射カウントダウン中にマイナス 423 度(摂氏約 246 度)の超低温液体ガスを移動式発射台と SLS へ安全に供給できることを確認するため、アルテミス打ち上げチームは両タンクからの液体水素供給を成功裏に実施し、問題がないことを確認した。
SLS と Orion(オリオン)宇宙船の組み立て完了後、チームは打ち上げパッドへ車両を移動させ、ウェット・ドレッシング・リハーサルを実施する。これにより打ち上げ前に新たな水素貯蔵タンクのテスト機会がさらに得られる。これはアルテミス II ミッションにおける最終地上システム検証・妥当性確認試験の完了を意味する。一方、KSC の車両組立棟内では、打ち上げパッドへの移動に先立ち、SLS とオリオンの統合試験が継続中である。
アルテミス計画の全貌については、以下で特集しております。
Akira IMOTO
Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

