Space Topics 2025
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NASA Artemis(アルテミス)III Orion(オリオン)宇宙船が重要なマイルストーンを迎えた
NASA Artemis II SLS「NASA Artemis(アルテミス)III Orion(オリオン)宇宙船が重要なマイルストーンを迎えた」
原文 : May 28, 2025 : NASA´s Artemis Science Team Inaugurates Flight Control Room
次のアメリカ人宇宙飛行士が月面を歩くための準備作業における重要なマイルストーン
Imahe caption :
2025年03月05日(水)、フロリダ州にある NASA KSC(ケネディ宇宙センター)の Neil A. Armstrong(ニール・A・アームストロング)運用・点検棟で、技術者たちが Artemis(アルテミス)III の Orion(オリオン)クルー・モジュールで作業している。技術者たちは、2026年の統合に先立ち、クルー・モジュールとサービス・モジュールの組み立てと試験を継続する予定。
Credit : NASA/Rad Sinyak
NASA は、宇宙飛行士を月面着陸船とのランデブー地点まで運び、アルテミス III で地球に帰還させる宇宙船の準備を着実に進めています。技術者は最近、フロリダ州にある NASA KSC(ケネディ宇宙センター)にある Neil A. Armstrong(ニール・A・アームストロング)運用・点検棟内で、アルテミス III オリオン・クルー・モジュールに初めて電源を入れた。これは、次のアメリカ人宇宙飛行士が月面を歩くための準備作業における重要なマイルストーンだ。
この最初の電源投入により、クルー・モジュールの 2 台の車両管理コンピュータと、車両サブシステムを制御する 6 台の電源およびデータ・ユニットが起動した。宇宙船は、宇宙飛行士が月への旅で使用するディスプレイ・ユニット、ハンド・コントローラー、オーディオ・システムのテストなど、夏の間も引き続き追加の評価を受ける。機能テストが完了すると、クルー・モジュールの推進システムは耐圧試験とリーク試験を受ける。耐圧試験とリーク試験は、宇宙空間の過酷な環境に安全に耐えられることを確認するものである。
欧州宇宙機関(ESA)が提供するアルテミス III サービス・モジュールも、同じ施設で試験中である。5月には、エンジニアがクルー・モジュール・アダプターおよび環境制御・生命維持システムの耐圧試験とリーク試験を完了した。エンジニアは秋にサービス・モジュールの航空電子システムとコントローラーの電源投入を予定している。
アルテミス III のクルー・モジュールとサービス・モジュールの両方に初めて電源を投入した後、技術者は2026年にモジュールを接続する前に、両要素の組み立てを継続し、熱試験や音響試験を含む追加試験を実施する。
このアルテミス III 準備作業は、NASA がアルテミス計画初の有人ミッションであるアルテミス II の最終準備段階に近づく中で進められている。アルテミス II は四名の宇宙飛行士による月周回往復の 10 日間の飛行となる。NASA はアルテミス計画を通じ、科学的発見と経済的利益を目的とした月探査を実施し、初の有人火星ミッションの基盤を構築する。
アルテミス計画の全貌については、以下で特集しております。
Akira IMOTO
Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

