Space Topics 2025
NASA Blogs (Ja) 日本語訳解説
NASA、Artemis（アルテミス） II 月周回ミッションでサウジアラビアのキューブサットを宇宙へ
NASA Artemis II SLS「NASA、Artemis（アルテミス） II 月周回ミッションでサウジアラビアのキューブサットを宇宙へ」
原文 : May 13, 2025 : NASA to Fly Saudi Arabia CubeSat Aboard Artemis II Test Flight
NASA とサウジアラビア宇宙庁は、NASA の Artemis（アルテミス）II 月周回ミッションでキューブサットを飛行させる契約を締結した。Donald J. Trump（ドナルド・J・トランプ）大統領は、サウジアラビア訪問の一環として、火曜日にリヤドで、Mohammed bin Salman（ムハンマド・ビン・サルマン）皇太子殿下とともにこの契約を発表した。サウジアラビア宇宙機関のキューブサットは、地球からさまざまな距離で宇宙の気象を測定し、四人の宇宙飛行士を乗せた Orion（オリオン）が単独で安全に飛行した後、SLS（スペース・ローンチ・システム）ロケットの宇宙船アダプターから高軌道に展開される予定だ。
NASA は、アルテミス II にキューブサットを搭載するために、複数の国際宇宙機関と協力している。これにより、各国は、NASA のアルテミス計画の一環として、地球高軌道環境にアクセスし、ペイロードを飛行させる機会を得ることができる。NASA はまた、ドイツ航空宇宙センター（DLR）および韓国航空宇宙研究院（KARI）とも、アルテミス II による宇宙へのキューブサットの相乗りについて合意している。
キューブサットは靴箱ほどの大きさで、宇宙環境の理解を深める情報を収集する可能性を秘めた技術実証や調査装置を搭載する。サウジアラビア宇宙庁のキューブサットは宇宙放射線、太陽X線、太陽高エネルギー粒子、磁場に関するデータを収集する。
キューブサットは地球周辺の環境調査のためロケットから分離される一方、オリオン宇宙船の乗組員は 10 日間の旅程で月周回飛行を継続し、帰還する。アルテミス計画を通じ、NASA は科学的な発見と経済的利益を目的とした月探査に宇宙飛行士を送り込み、初の有人火星ミッションの基盤構築を目指す。
アルテミス計画の全貌については、以下で特集しております。
Akira IMOTO
Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan