Space Topics 2025
NASA Blogs (Ja) 日本語訳解説
NASA Artemis（アルテミス）II ミッション、ケネディ宇宙センターでコアステージの統合を完了
NASA Artemis II SLS「NASA Artemis（アルテミス）II ミッション、ケネディ宇宙センターでコアステージの統合を完了」
原文 : March 24, 2025 : NASA´s Artemis II Core Stage Integration Complete at Kennedy
Imahe caption :
Artemis（アルテミス）II のコア・ステージが2025年03月23日（日）、KSC（ケネディ宇宙センター）内の車両組立棟（VAB）内にある High Bay（ハイベイ）3 へ搬入された。
Credit : NASA/Frank Michaux
Artemis（アルテミス）II ミッション向け SLS（スペース・ローンチ・システム）ロケットの新たな構成要素が飛行準備を整えた。技術者らは03月23日、フロリダ州 NASA KSC（ケネディ宇宙センター）において、ミッション用に積み重ねられた固体ロケット・ブースターとコア・ステージを結合した。
NASA の探査地上システムプログラムと主要請負業者 Amentum（アメンタム）社のチームは、宇宙港の車両組立棟内にある 5 基の天井クレーンの一つを使用し、ロケット・ステージを施設の移送通路からハイベイ 3 へ吊り上げ、発射塔頂上のブースター・セグメント間に固定した。
移動式発射台に新たに追加されたコア・ステージは、高さ 212 フィート（約 64.6 メートル）のロケット最大の構成要素である。このステージはロケットの背骨として、打ち上げ飛行体ステージ・アダプター、暫定極低温推進ステージ、オリオン・ステージ・アダプター、そして有人アルテミス II ミッション用の Orion（オリオン）宇宙船を支える。アダプターは次に統合される要素であり、今後数週間のうちにコア・ステージ上部に吊り上げ固定される予定だ。
アルテミス II 試験飛行では、四名の宇宙飛行士が 10 日間にわたり月周回飛行を行い、人類の深宇宙探査に必要な基盤システムとハードウェアの確認に貢献する。本ミッションは NASA アルテミス計画初の有人飛行であり、月面ミッション実現に向けた新たな一歩であると同時に、将来の火星有人探査に向けた準備を推進するものとなる。
アルテミス計画の全貌については、以下で特集しております。
Akira IMOTO
Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan