NASA Artemis II SLS「NASA Artemis(アルテミス)II ミッションのコア・ステージ、最終組立前に水平姿勢へ」

原文 : March 14, 2025 : NASA Artemis II Moon Rocket Gets New Addition
 

Imahe caption :
NASA の探査地上システム・プログラム・チームの技術者らが、フロリダ州 KSC(ケネディ宇宙センター)内のロケット組立棟(VAB)内で巨大なクレーンを使用し、完全に組み立てられた SLS(スペース・ローンチ・システム)コア・ステージを地上 225 フィート(約 69 メートル)の高さに垂直に持ち上げ、2025年03月14日(金)に同施設の移送通路で水平位置へ移動させた。全長 212 フィートのコアステージは、最終点検を経て VAB のハイベイ 3 へ移送され、完成済みの固体ロケット・ブースター 2 基と組み合わされる予定である。
Credit : NASA/Kim Shiflett
 

技術者らはフロリダ州 KSC(ケネディ宇宙センター)内の NASA ロケット組立棟(VAB)で、巨大なクレーンを用いて SLS(スペース・ローンチ・システム)コア・ステージを第二高床室から吊り上げ、施設内の移送通路で水平位置に設置した。03月14日に完了したこの作業により、今月下旬に予定されるロケットの他要素との統合に向けた準備が整った。

この作業では、エンジンを含む重量約 219,000 ポンド(約 99 トン)、高さ 212 フィート(約 64 メートル)のコア・ステージを、12月から設置されていたスタンドから垂直に吊り上げた。このスタンドは、最終組立と検査作業を可能にするため、技術者がロケットの内外部の構成要素に 360 度方向アクセスできるように設計されていた。

移送通路では、技術者がコアステージの最終点検を実施した後、完成した双子の固体ロケット・ブースター・セグメントと統合される。統合作業中、NASA の探査地上システムプログラムチームが、VAB(組立棟)内のハイベイ 3 にある移動式発射台上でロケット・ステージを持ち上げて固定する。

来年実施予定の Artemis(アルテミス)II ミッションでは、NASA の司令官 Reid Wiseman(リード・ワイズマン)、パイロットの Victor Glover(ビクター・グローバー)、ミッション・スペシャリストの Christina Koch(クリスティーナ・コック)、および CSA(カナダ宇宙庁)のミッション・スペシャリスト、Jeremy Hansen(ジェレミー・ハンセン)が月周回飛行に臨む。本ミッションは NASA アルテミス計画初の有人飛行であり、月面活動への道筋を示すとともに、将来の火星有人探査に向けた準備を推進する重要な一歩となる。
 

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アルテミス計画の全貌については、以下で特集しております。

NASA SLS アルテミス II ミッション
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office